二宮和也主演「ラーゲリより愛を込めて」今夜放送! あらすじ&キャストまとめ【5ショットインタビューの抜粋もあり】
2025年8月11日 20:00

二宮和也が主演を務めた映画「ラーゲリより愛を込めて」が、本日8月11日午後9時からTBSで地上波放送されます。映画.comでは、“戦後80年特別放送”と銘打った今作のあらすじ、キャスト情報をまとめてご紹介するとともに、公開時に二宮、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕の5ショットインタビューを行った際の模様を、一部抜粋してお届けします。
2022年12月に全国で封切られると、約4カ月間にわたってロングラン上映され、観客動員200万人、興行収入26億円を記録。主人公となる実在の日本人捕虜・山本幡男を二宮が好演し、日本アカデミー賞の優秀主演男優賞、ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞しました。主題歌は、Mrs. GREEN APPLEの書き下ろした楽曲「Soranji」。主人公・山本の生き様と重なり、観賞した多くの人々の心に更なる感動を呼び起こしたことは記憶に新しいです。

第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。

山本幡男:二宮和也
山本モジミ:北川景子
松田研三:松坂桃李
新谷健雄:中島健人
山本顕一(壮年期):寺尾聰
相沢光男:桐谷健太
原幸彦:安田顕
ほか、奥野瑛太、金井勇太、中島歩、田辺桃子、佐久本宝、山時聡真、奥智哉、渡辺真起子、三浦誠己、山中崇、朝加真由美、酒向芳、市毛良枝

映画.comでは、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された実在の日本人に扮した二宮、松坂、中島、桐谷、安田に話を聞く機会に恵まれました。今作で描かれた世界観は、二宮にとっては他人事ではなかったようです。
「僕のおじいさんがシベリアに行っているんです。その縁もあって臨みました。うちのおじいさんは記憶が曖昧になってから色々なエピソードを話し出したので、詳しくは分からないのですが……」と明かしてくれました。それでも、シベリア抑留に関して知識だけを増やしていく作業はしなかったそうで、「全員が帰ってくるのに何年かかったとか、どれだけの方が病気で亡くなったかということは、演じるうえで知らなくていいことだとも思っていて。知らなくていいことは、現場に教えてもらえればいいのかなと感じたんです」と穏やかな表情で振り返ります。

二宮は、経験豊富で芸達者な俳優陣と共にする今作を「ご褒美のような現場」と形容しています。瀬々敬久監督の現場で目の当たりにした、「ご褒美」のようにも解釈のできる、忘れることのできない光景に思いを馳せてもらいました。
二宮「自由にやらせていただけるというか、自分がプレゼンしたプランを採用してくれるんですね。だからこその責任感も芽生える。こういう作品だと、勝手な解釈で『パズルじゃないけど、動かし方のノウハウがあるのかな。自由に動いたらいけないのかな』と思っていたんです。でも現場でやってみたら、『それでいこう』と受け入れてくれることが多かったので、それは現場がずっと続いていくなかでのモチベーションになりましたし、能動的に動ける時間を常に作ってくれました。
周囲にいる人たちにも、『ここで何か言えないか?』『おまえだったらどうする?』という問いかけを常にしてくれましたから、現場はとにかく活気がありましたし、僕らも感じ入ることは多かったですね」

松坂「『もうちょっと具材ない?』みたいな感じは、常にありましたよね。『うん、ちょっと言ってみて!……、うん、違う! もっとない?』みたいな(笑)。皆さんが持ち寄ったものを、瀬々さんが料理するというシチュエーションが多かったので、レギュラー陣も含めて何か出そうという活気には溢れていました」

桐谷「瀬々さんは誰よりも動いていましたよね。まつ毛や眉毛に雪が積もっても、真摯に作品に取り組んでいらっしゃる姿が印象的。どのキャストも『この人のために!』という感覚はありましたし、瀬々さんの取り組み方がこの映画を作ったといえるのではないでしょうか」
中島「僕は人生で初めて丸刈りにしたんですが、断髪式を1時間半くらいかけてやったんです。その間、ずっと瀬々さんが隣についてくれて、その姿を見てくれていました。ひとりひとりにきちんと向き合ってくれているのかなと感じましたし、記念に残したかったのでずっと動画を回していました。隣に瀬々さんがいてくれて、本当に嬉しかったです」
安田「僕が丸刈りにしたときには、瀬々さんはいなかったな……(笑)」
この一言に、「やめましょう」(二宮)、「いましたよ、きっと」(松坂)、「遠くから見ていましたよ、絶対に」(中島)と一斉にフォローの声が飛び交いましたが、安田の追及の手は止まりません。

安田「オンフックで繋いで、『安田さんさあ! 丸刈りだとちょっと若くなっちゃうかなあ! どうしよっかなあ!』という声だけ聞こえました。まさか、オンフックだとは思わなかったんじゃないかなあ(笑)。ご褒美といえば、クランクアップの後の新幹線。どんどん東京に近づいていく夜景が無性に嬉しくて、新幹線の車内販売で売っていたホタルイカの燻製を大人買いして、そのまま家に帰らずバーへ直行したんです」
二宮「僕と桃李と健太くんが3人で帰るときもそうでしたね。まずは乾杯しておこうかって。新幹線が来るのを待てなかった」
安田「作品的にも、現場的にも、ダモイ(帰国)が一番のご褒美でした」

中島「仕事で東京へ行き、戻ってきた二宮くんが『東京って明るいんだぜ』って言っていましたよね(笑)。それくらい過酷な環境下で撮影に臨めたのかなと思いますし、自分たちのモチベーションみたいなものを作れたんじゃないかなと思います」
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