映画「火の華」10月31日から劇場公開決定 製作・配給アニモプロデュースが声明発表
2025年8月7日 09:00

全国公開を延期していた映画「火の華」が、10月31日からユーロスペースほか全国順次公開されることが決定。製作・配給元であるアニモプロデュースから声明も発表されている。
2016年に報道された自衛隊日報問題を題材にした本作は、元自衛官の壮絶な経験とその後の宿命を克明に描いた完全オリジナルストーリー。日本伝統の“花火”をモチーフに、“戦う”ということや“平和”の在り方、そして人間の本質までを問いかける。
監督は、長編デビュー作「JOINT」で新藤兼人賞銀賞に輝いた小島央大。2作目となる本作では企画・脚本・編集・音楽までを手がけている。主演は「JOINT」に続いて小島監督とタッグを組み、共同企画・脚本にも名を連ねる山本一賢。柳ゆり菜、松角洋平、ダンカン、伊武雅刀ほかが脇を固め、主題歌として、大貫妙子&坂本龍一さんの「Flower」が使用されている。
登場する打ち上げ花火は、長岡花火ほか世界クラスで活躍する花火師の監修の元、全て実写で撮影された。
【「火の華」あらすじ】
2016年、PKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに派遣された自衛官の島田東介。ある火、部隊が現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれる。同期で親友の古川は凶弾に倒れ、島田はやむなく少年兵を射殺。退却の混乱の最中、隊長の伊藤が行方不明となる。しかし、この前代未聞の“戦闘”は、政府によって隠蔽されてしまう。それから2年後、新潟。悪夢に悩まされる島田は、闇の武器ビジネスに加わりながら、花火工場の仕事に就く。親方の藤井与一や仲間の職人たち、与一の娘・昭子に支えられ、心に負った傷を少しずつ癒していく島田。花火師の道に一筋の光を見出した矢先、島田に過去の闇が迫る…。
【アニモプロデュースの声明「映画『火の華』劇場公開についてのご報告」(全文)】
平素よりお世話になっております。
この度、私ども株式会社アニモプロデュース製作・配給の映画『火の華』につきまして、10月31日(金)より劇場公開することを決定致しました。
本作につきましては、昨年11月に出演者兼プロデューサーが傷害事件によって起訴されたことを受け、弊社は12月に予定していた全国公開を延期することを決定し、これまで代理人を通じて、裁判の経緯を注視してまいりました。今年4月には、当該事案に関する執行猶予付き判決が確定し、刑事事件が終了したという報告がありました。
公開については様々なご意見があるかと存じますが、本作は監督やキャスト・スタッフをはじめとする大勢の関係者が携わって出来上がった映画であり、また、当該事案が映画とは一切関係のない場所で発生したものであることから、「個人の問題が作品そのものの責任に直結するものではない」という観点に基づき、製作会社・配給会社の責任かつ使命として劇場公開の決断に至りました。
なお、本作はすでに完成された作品であることから、本編の再編集は行わず、オリジナルのまま上映させて頂きますことをご承知いただけますと幸いです。
最後になりますが、昨年の公開延期発表の時から今まで応援の声を様々な形で届けてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
以上、映画『火の華』の公開決定の経緯と決意を、書面をもちまして発表させて頂きます。
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