「近畿地方のある場所について」ミステリー・バスツアーに潜入 怪奇現象の連続に車内パニック状態「もう降ろして!」
2025年7月30日 13:00

菅野美穂と赤楚衛二の主演で、背筋氏の人気小説を実写映画化した「近畿地方のある場所について」(8月8日全国公開)が仕掛けるミステリー・バスツアーが、7月29日の昼下がりに都内で行われた。映画.comは、この“禁断のバスツアー”への潜入に成功。いったいそこで何が行われていたのか――これはその時の“不思議な体験”を記した記録である。
“近畿地方のある場所”をめぐる謎を描き出した本作にちなみ行われたミステリー・バスツアーとは、公式HPやSNSに公開された資料の謎を解き明かし、集合場所となる“東京のある場所”を導き出した人の中から抽選で選ばれた人が参加権を得られるイベント。“東京のある場所”に集められた参加者は何便かに分けられてバスに乗り込み、目的地となる“ある場所”へと誘われることになった。


ちなみに今回のツアーの集合場所の答えは「東京タワー」。世界中から多くの人たちが集まる、日本を代表するランドマークだが、そこで参加者を待ち構えていたのが“近畿地方のある場所”行きのミステリーバスである。謎のお札のようなものがそこかしこにペタペタと貼られたそのバスのフォルムは明らかに普通ではない。周囲から見ても明らかに異彩を放つその姿に、「ヤバい、超ウケる」「めっちゃ貼ってあるんだけど」と大喜びする者の姿も。参加者たちもこの時点ではまだまだ余裕があったのだろうか。そうこうしながらも、ひとり……、またひとりとこの意味ありげなバスの中に、吸い込まれるように乗りこんでいった。



そしてバスの座席に入り込むや、係員からは「このバスでは着用された目隠しを外さないようにお願いします……」と念押しされる。目隠しをされ、視覚を奪われることで、聴覚や嗅覚などが敏感となったのだろう。これが単なる観光ツアーではないことに気付いた参加者たちも、いったいこれからどんな恐怖体験に巻き込まれるのかと、期待と不安がないまぜの状態で身をすくめていた。

するといきなり「ピンポーン!」という大きなお知らせ音が車内に鳴り響き、思わずビクッとする参加者たち。「心の迷いにお困りの方は、心霊内科クリニックへ。“視える方”専用、初診カウンセリング受付中」「ご遺体の長期お預かり、加工処理、異臭除去などご相談ください。あなたが望んだその人を、なるべく苦しまずに送り届けます」などなど通常のバスではありえない不穏なアナウンスが次々と繰り出されるたびに「怖い!」「ヤバい!」「やだ!」という声がそこかしこに響き渡る。

さらに「やま…(ラジオノイズのような不快音)…けいからのお知らせです。身に覚えのないあなたの失踪届を見かけた場合は、お近くの交番、または当バス係員までお申し出ください。この先、視界不良のため、急な減速を行う場合がございます」という場内アナウンスが流されるやいなや、大きなお知らせ音とともに「次、停まります!」。誰も降車ボタンを押していないはずなのにいったい……と怪訝に思ったその時、バスの入口ドア方面から「プシュー!」という空気圧の音が。

「停まった……?」「誰か入ってきた……?」などと身構える参加者たちの前に突如、「ママ……? ママ……? どこにいるの……?」と母親を探しているらしき小さな女の子の声がどこからともなく聞こえてくる。そしてその女の子の気配を近くに感じるたびに、参加者からは「キャー!!」「怖い!!」という叫び声が。果たして女の子は出ていったのだろうか。ドアが閉まる音とともに何事もなかったかのように「このバスは“近畿地方のある場所”行きです、発車します。つり革、手すりなどにおつかまりください」とアナウンスが流れ、「本当に怖い……」と泣きそうな声も聞こえてきた。

その後も「何もない場所でお線香の香りを感じた方へ。あなたも…(ラジオノイズのような不快音)…が近いのもしれません。生前葬、匿名納骨、有言法要。どなたの記録にも残らず、静かに逝く準備はこちらまで。こちらの停留所は、お客様の安全を考慮し、通過いたします。ご了承ください」というアナウンスもあったが、すると何もない車内になぜか「お線香の香り」が。予想外のできごとに「何? 何?」「これ何の香り?」とざわつく参加者たちのテンションもどんどん上がっていく。
そんなツアーもいよいよ終点が間近に。「周辺に不可解な…(ラジオノイズのような不快音)…が確認されております。目を閉じ、何があっても返事をなさらないようご注意ください……目を閉じ、何があっても返事をなさらないようご注意ください……」と意味ありげな言葉とともに、「次、停まります……トマります……トマ……トマリマススススス……」と嫌なノイズ音と壊れ始めるアナウンスがやがて怨霊のような声へと変わり「ヤマへイキマセンカ、カキモアリマス……」と謎の言葉が呪文のように唱えられる。

明らかに人間ではない“何か”に「何? 何?」と息をのんだ参加者たちだったが、バスの外から突如、「ドンドンドン! ドンドンドン!」と“何か”が窓をたたきはじめる。想定外の“何か”の襲来に「やだやだ!」「こわい!」「ビックリした!」「もう降ろして!」と皆が絶叫。車内はパニック状態に陥っていた。
ほどなくして窓をたたく音もおさまり、ようやくバスツアーから解放された参加者たちが目にしたのは、映画「近畿地方のある場所について」の体感型プレミア in 東京の会場となるユナイテッド・シネマ豊洲があるアーバンドック ららぽーと豊洲の駐車場だった……。


以下はミステリー・バスツアーを終えた参加者の証言である。
まだまだ暑い夏をちょっぴり涼しくするような体験をそれぞれに堪能していた様子だった。
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