A24「テレビの中に入りたい」物語の鍵を握る謎めいた深夜番組などを捉えた場面写真が公開
2025年7月19日 12:00

A2が製作したスリラー映画「テレビの中に入りたい」の場面写真8点が初披露された。
本作は、第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、海外メディアから「この映画を表すなら“リンチ的”という言葉を使いたい」と評されたスリラー。1990年代のアメリカ郊外を舞台に、自分のアイデンティティにもがく若者たちが深夜番組の登場人物に自らを重ねる姿を、不穏かつ幻想的に描く。

日々をただやり過ごすティーンエイジャーのオーウェン(ジャスティス・スミス)にとって、毎週土曜午後10時30分から放送される謎めいたテレビ番組「ピンク・オペーク」は、生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所だった。同じくこの番組に夢中になっていたマディ(ジャック・ヘブン)とともに、次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていく。しかしある日、マディは去り、オーウェンはひとりで残される。自分はいったい何者なのか――知りたい気持ちと、それを知ることの怖さとの狭間で、身動きができないまま、ただ時間だけが過ぎていく。

数々の映画祭で上映された本作は、メディアから「唯一無二の傑作」「変幻自在の不穏さ」「型破りな映画」と絶賛を集めた。全米では、全米では2024年5月3日、4館での限定公開から始まったが、瞬く間に評判を呼び、5月17日には469館に拡大。公開から1周年記念で新たなグッズが発売されるなど、多くのファンを生み出した。
監督&脚本を手掛けたのは注目の新鋭、ジェーン・シェーンブルン。そのシェーンブルン監督の脚本に惚れ込み、本作でA24と共同製作を務めたのが、俳優エマ・ストーンが設立した映画制作会社フルーツ・ツリーだ。

場面写真は、オーウェンとマディが真っ暗な部屋の中でソファーに座り、謎めいた深夜番組「ピンク・オペーク」を食い入るように見ている姿や、カラフルでビビットな子ども用バルーンの中で、何かを見つけたのか真剣な眼差しで佇む主人公オーウェンの繊細な少年時代の姿、またテレビ番組「ピンク・オペーク」をきっかけに出会ったオーウェンと彼を見つめるマディの、どこにも行けない閉塞感漂うただならぬ雰囲気を感じさせるカットを確認できる。

また、物語のキーとなる「ピンク・オペーク」の場面カットが初公開された。フットボールのグラウンドに映し出されたピンク色のタイトルロゴや、まるで絵画のような美しい色彩で覆われた空の下、川辺で座禅を組み宙に浮いているように見える女性2人のカット、さらに番組に登場する白い洋服を身に纏い森の中で怪しげに踊りこちらを見つめる何者かの奇妙なシーンや、カラーチョコをふりかけられたおぞましいアイスクリームマンの姿などを捉えている。
「テレビの中に入りたい」は、9月26日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。
(C)2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント