ミシュラン常連店の革新的料理の誕生プロセスに迫る「ムガリッツ」9月19日公開決定&食べるアートのような場面写真を披露
2025年7月9日 17:00

スペインのミシュラン常連店の革新的な料理の誕生プロセスに迫る、ガストロノミック・ドキュメンタリー「ムガリッツ」の9月19日公開が決定。併せて、まるでアートのような料理を捉えた場面写真が披露された。
スペイン・バスク地方、ガストロノミーの中心地。ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され、2つ星を獲得した名門<ムガリッツ>の名前は、21世紀に入る頃から、業界で大きな注目を浴び始めた。グラスなどを並べずアーティスティックなオブジェだけを載せたテーブル、カトラリーを排して手や舌を直接使って味わう一皿など、その革新的な厨房に潜入したカメラは、研究開発チームやシェフたちが実験的な料理を作り上げるメニュー開発の様子に密着する。

ムガリッツは、毎年11~4月の6カ月間は休業し、この期間はスタッフ総出で、メニュー開発に専念する。6カ月もの月日をかけて完成した同店のメニューは、シーズンが終わるとすべて火を放たれる。そんな儚くも情熱的な創作の過程を切り取った6点の場面写真は、ある年のムガリッツの料理開発のプロセスを捉えている。客自らが“骨”の中を割って“中に入っているもの”を取り出す作業が好奇心を掻き立てる「…さもなくば飢え死にせよ」と名付けられたメニューの調理過程のほか、何百尾にも及ぶ小エビを一尾ずつピンセットで整列させていく様子など、まるでアート作品のような料理の数々だ。


メガホンをとったのは、「REC」シリーズなどのホラー作品で知られるパコ・プラサ監督。もともとムガリッツの熱心なファンだった彼が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入、ついにその全貌が明かされる。なお、本作は第72回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリーシネマ部門・ベストフィルムを受賞している。
「ムガリッツには料理の限界、言うなれば<オート・キュイジーヌ>の探求がある」と監督は語る。それは「ファッションの世界にとってのハイファッションのように、従来の自動車にとってのF1のように、オート・キュイジーヌは先鋒であり、メインストリームのルールには従わない。『おいしく食べる』ことが唯一の目的ではなくなり、他の補完的な側面が現れる」と説明する。さらに「ムガリッツは『反アルゴリズム』だ」とも表現。「緊張しながらも期待に満ちた笑顔で、刺激的な、ひょっとするとがっかりしたりいらだったりするけれど、決して予測できない体験がこれから始まることを知りながら訪れてくる人たちに、挑戦状を叩きつける場所」と“異端の名門”について思いを寄せている。


ムガリッツ・オーナーシェフのアンドニ・L・アドゥリスは、革新的な料理法や「分子ガストロノミー」を先駆けて取り入れ、世界中の料理界に大きな影響を与えた有名な三つ星レストラン<エル・ブジ>など、名だたるレストランで修行後、1998年3月にムガリッツを開店。今や世界中の美食家から羨望の眼差しを受けるムガリッツを育て上げた。
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