「モブランド」5代目ジェームズ・ボンド、ピアース・ブロスナンが極悪男に! ガイ・リッチー監督の無茶ぶりに応えた役者魂を共演者が絶賛
2025年7月3日 18:00

トム・ハーディ主演のクライムサスペンスドラマ「モブランド」で、犯罪組織のボスを演じたピアース・ブロスナンについて、ガイ・リッチー監督が語った。
本作は、英ロンドンを舞台に、莫大な富と権力が渦巻く裏社会を牛耳る犯罪一家ハリガン家に忠誠を誓う“最強のフィクサー(もみ消し屋)”の物語。アメリカで配信開始されると、最初の7日間で視聴者数880万人を記録し、グローバルシリーズ作品としてParamount+史上最大の数字を達成した。
主人公ハリー(トム・ハーディ)は、ファミリーの誰かが起こす些細なもめ事から、ビジネスを妨げる裏切り者の処分まで、ありとあらゆるトラブルに完璧に対応する日々を送っていた。ある日、ハリーのもとにボスの孫が起こした“ある事件”のもみ消しの仕事が舞い込む。それは敵対するファミリーの殺害事件であり、裏社会を揺るがし、ファミリーの存続に関わる超一大事件だった。

ハリーのボス、コンラッドを演じたのは、映画「007」シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるブロスナン。2003年にはイギリスへの優れた貢献を認められ、エリザベス女王2世から名誉大英帝国勲章を贈られた名優だ。
コンラッドは見た目は英国紳士だが、中身は銃口と共に“死”か“忠誠”という究極の2択を迫るような裏社会を生き抜いてきた極悪男。アイルランド系の柔らかな抑揚のある訛りで話すキャラクターだが、ブロスナンは「主演のトムと初めてのシーンで、ガイ・リッチー監督が『もっとアイルランド訛りで』と僕に言ったのです。緊張と興奮が全身を駆け巡っていたのですが、20分くらいで訛りを猛練習し演じ切りました」と、撮影直前に“アイルランド訛りの英語”での演技を求められたことを明かす。

ブロスナンはアイルランドで生まれで、子どもの頃に渡英。撮影現場では、方言コーチにアイルランドのケリー地方の訛りを演じてもらい、20分で習得するという神業をやってのけた。現場でその様子を見ていたコンラッドの妻メイヴ役のヘレン・ミレンは、「ピアースの訛りは完璧で、彼を素晴らしいと言わざるを得ません。実は私は撮影初日に“ロンドン訛り”で演じるつもりでした。でも彼が『いやアイルランド訛りで演じるんだ』と言うので、私も前にアイルランドのアクセントで演じた役を思い出し演じたのですが、彼が短い時間で準備しあの訛りの演技をしていて本当に圧倒されました」と称えた。

ミレンは03年に演劇への貢献により英国王室から大英帝国勲章2等勲爵士を授与され、映画「クィーン」ではエリザベス女王役でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名俳優。ブロスナンも「ヘレンは柔らかくて素晴らしいアイルランド訛りを持っていたのです。そんな彼女に『今日からアイルランド人ね』と言ってもらえてとても嬉しかった」と喜んだ。2人がどんな極悪夫婦を演じるのか、注目だ。
「モブランド」は、7月4日よりParamount+にて独占配信開始。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント