「ワイルド・スピード」最終作で故ポール・ウォーカーさんが演じたブライアン・オコナー“復活”へ
2025年7月1日 11:00

世界中で愛され続けてきた「ワイルド・スピード」シリーズが、2027年4月に遂に完結する。主演のビン・ディーゼルが6月28日、カリフォルニア州ポモナで開催されたカーカルチャーの祭典「FuelFest」で発表した内容は、ファンにとって驚きに満ちたものだった。
シリーズ最終作となる「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」の続編「Fast X: Part 2(原題)」において、2013年に事故死した故ポール・ウォーカーさんが演じたブライアン・オコナーが復活することが明かされたのだ。
「FuelFest」は、自動車愛好家やストリートカーカルチャーのファンが集まる大規模なイベントで、カスタムカーの展示やドリフト競技、著名人のトークショーなどが行われる。「ワイルド・スピード」シリーズの原点であるカーカルチャーに深く根ざしたこのイベントで、ディーゼルが重要な発表を行ったことは特別な意味を持つ。
ディーゼルは観客を前に、スタジオとの交渉について語った。
「スタジオから『2027年4月にワイルド・スピードの最終作を公開できるか』と言われました。私は3つの条件を出しました」
彼が提示した条件は「フランチャイズをLAに戻すこと」「カーカルチャーとストリートレーシングに戻ること」「ドムとブライアン・オコナーを再結集させること」だった。
特に3つ目の条件は会場に大きなどよめきをもたらした。ブライアン・オコナーは故ポール・ウォーカーが演じた象徴的なキャラクターで、2013年11月の交通事故でウォーカーが40歳で急逝して以来、シリーズから姿を消していた。
ポール・ウォーカーは事故当時、「ワイルド・スピード SKY MISSION」の撮影中だった。製作陣は彼のシーンを完成させるため、スタントダブルやCGI技術、さらにはウォーカーの兄弟たちの協力を得て、ブライアンに感動的な別れのシーンを用意した。
映画では、ブライアンとドミニク(ディーゼル)が最後のレースを行い、道の分かれ目でそれぞれ別の道を選ぶという象徴的なシーンで幕を閉じている。このシーンは多くのファンに深い印象を残し、シリーズの名場面として記憶されている。
ディーゼルはブライアンの復活方法について詳細を明かしていないが、近年の映画界では故人をCGI技術で登場させる例が増えている。「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」でのキャリー・フィッシャーのレイア姫、「ザ・フラッシュ」でのクリストファー・リーブのスーパーマンなど、技術の進歩により新たな可能性が広がっている。
2001年の第1作から始まった「ワイルド・スピード」シリーズは、単なるカーアクション映画の枠を超え、「ファミリー」をテーマにした壮大な物語となった。
ディーゼル演じるドミニクとポール・ウォーカー演じるブライアンの友情から始まったこのシリーズが、再び2人の絆で完結することになれば、まさに物語の円環が閉じることになりそうだ。
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