「フロントライン」興収10億円突破! 小栗旬が窪塚洋介に「共演できて本当によかった」
2025年6月30日 15:00

小栗旬が主演した「フロントライン」が6月27日時点で興行収入10億円、観客動員74万人を突破したことを記念して、6月28日に大阪ステーションシティシネマで舞台挨拶を実施。小栗、窪塚洋介、増本淳プロデューサーが登壇した。
本作は、新型コロナウイルスを事実に基づく物語として、オリジナル脚本で映画化。関根光才監督がメガホンをとった。物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56カ国の3711人。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により、10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。
当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、急きょ対応することになったのは災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMAT(Disaster Medical Assistance Team)だった。DMATとは、医師、看護師、医療事務職で構成され、大規模災害や事故などの現場におおむね48時間以内から活動できる専門的な訓練を受けた医療チーム。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医師や看護師たちだった。
(C)2025「フロントライン」製作委員会上映終了後、小栗、窪塚、そして脚本も務めた増本プロデューサーが登場すると、客席からは大きな拍手が送られた。DMATの指揮官・結城英晴を演じた小栗は、公開後の反響について「『この作品に勇気をもらった』という声をいろんなところでいただいています。“結城”だからかな?(笑)」と、冗談を交えてコメント。
(C)2025「フロントライン」製作委員会船内DMATの実働部隊トップ・仙道行義役の窪塚は、「この映画のすごいところは、観ている間に自分も登場人物の一人だと気付ける、新しい映画体験ができるところです。自分自身もこんな風に映画を観たことはなかった」と、改めて共演者やスタッフ、そして観客に感謝を伝えた。
6月21日に開催された舞台挨拶に続き、2度目の大阪登壇となった窪塚。一方、小栗が大阪で舞台挨拶を行うのは、約6年ぶり。プライベートでも親交のある2人はゴルフ仲間でもあり、大阪での思い出について聞かれると、窪塚が「(ゴルフ場で)正座させられたこと」と即答。ゴルフ初心者の窪塚が小栗に「俺らが勝ったら正座ね」と冗談交じりに言われ、結果しっかり正座させられたというエピソードを明かした。
(C)2025「フロントライン」製作委員会SNSで募集した質問に答えるQ&Aコーナーでは、「キャストの演技で思わず心が震えたところは?」という質問が寄せられ、舞台挨拶の前日に改めて作品を観たという小栗が、「池松壮亮演じるDMAT隊員・真田がコーヒーを一気飲みするシーン」と回答。実は、台本には「コーヒーを渡す」としか書かれていなかったそうで、その後のやりとりは池松と医師・宮田役の滝藤賢一のアドリブだったという。
「次に共演するなら、お互いどんな役を演じてみたいか?」という質問では、小栗が「DMATの話って他でもできると思ったんですよね。また“結城”をやりたいです!」と答え、会場からは拍手が沸き起こった。
一方、窪塚は「(小栗演じる)結城のモデルになった阿南先生と、(自身が演じた)仙道のモデルになった近藤先生は、今も能登地震の現場で活動されている。今この瞬間にも、劇中で描かれたことと同じ思いで医療に従事しているDMATの方々がいることを日々感じている」と話し、現実の医療現場に想いを馳せた。
最後は、医療従事者に携わることを目指して、現在専門学校に通っている方からの質問。「相手や自分を大切にする上で、大事にしていることや心がけていること」を問われた小栗は、「この作品では“人道的であるか”ということが大きなテーマになっているので、人としてどうあるべきかを自分も改めて考えながら、生きられる人になりたいと思いました」と回答。
さらに、「相手へのリスペクトがあれば、関係性も自然と良くなってくると思います」と話すと、窪塚から「それがあればメッセージの返信もすぐ来ると思います(笑)!」とすかさず突っ込みが入り、小栗は「最近はめちゃくちゃ早く返してます(笑)!」と会場の笑いを誘った。
イベントの終わりには、小栗が「『この作品を観て勇気をもらった』『改めて医療従事者の方々への感謝が沸いた』といった声をいただいていますが、改めて映画を観返して、自分自身も仕事に誇りを持ちたいと思える作品になりました」とコメント。一番好きなシーンに「全ての下船作業を終えた池松壮亮演じる真田が、家族のいる家に帰った後のシーン」を挙げると、窪塚と増本プロデューサーも大きく頷いていた。
(C)2025「フロントライン」製作委員会増本プロデューサーは、実は「屋上のシーンの小栗旬がカッコよすぎるから、監督に撮り直してほしいと初めて言ってしまった」ことを告白。窪塚は、池松が「この映画の話をいただいた時に、DMATが船に乗るか乗らないかを考えた気持ちと一緒だったと思う」と話していたことを明かし、池松の「僕はこの役をやるために俳優になった」という言葉に強く胸を打たれたと話した。
最後に小栗が「今回この『フロントライン』で窪塚洋介と仕事ができて、本当に嬉しかった」と語りかけると、窪塚も「俺もだよ!」と笑顔で応え、会場は大きな拍手に包まれた。
「フロントライン」は全国公開中。
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