舞台「チ。-地球の運動について-」メイン配役が発表 窪田正孝がオクジー役、森山未來がノヴァク役に
2025年6月23日 20:00

窪田正孝、三浦透子、大貫勇輔、森山未來らの出演が発表されていた舞台「チ。-地球の運動について-」のメイン配役が発表されれた。あわせて公式サイトでは、各キャストのソロビジュアルも公開されている(https://horipro-stage.jp/stage/chi2025/)。
原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で2020~22年に連載された魚豊氏による漫画。15世紀のヨーロッパを舞台に、異端思想とされる地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた人間たちの物語を描いた。テレビアニメは、2024年10月~25年3月にNHK総合で放送された。原作単行本は全8巻が発売中。
舞台版の配役は、この世に期待を持たず、空を見ることを恐れている代闘士オクジーを窪田が務め、天文研究に熱中するも女性だからと全うできず悩むヨレンタを三浦が担当。大貫はオクジーに未来への希望を受け渡すことになるグラスなど、吉柳咲良は過去の不幸から金を稼ぐことに執着をする移動民族の娘ドゥラカなど、吹越満は司教の息子だが教会の方針に疑念を持ちノヴァクを敵視するアントニなど、成河はオクジーと出会い地動説の真実にたどり着く修道士バデーニなどを演じ、森山は娘やこの世界の平穏のためと、多くの異端者を追い詰めていく異端審問官ノヴァク役を務める。また、ラファウは小野桜介と駒井末宙がダブルキャストで演じ、シンガーも兼ねる。
東京公演は、新国立劇場 中劇場で10月8~26日に全24公演が上演される。チケットはホリプロステージチケットでゴールド会員が6月28日午前9時から7月13日、レギュラー会員が6月28日午前10時から7月13日まで先着先行、一般販売は7月16日午前11時から行われる。価格はS席が平日1万2000円、土日祝は1万2500円、A席が平日9500円、土日祝は1万円、7月16日から販売のU-25(25歳以下当日引換券)が7000円、7月21日午後5時~27日に販売のYシート(20歳以下当日引換券)が2000円。また、ツアー公演も行われ、11月8~9日に愛知・御園座、11月15~16日に広島・呉信用金庫ホール、11月21~23日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、11月29~30日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホールで上演される。
窪田、三浦らキャストのコメント全文は以下の通り。
オクジーは現代を象徴するキャラクターだと感じました。
まるでカルマの様に時代や社会の教えに頭を押さえつけられていて、本当の自分を見えなくさせられている。
この地球に、一度きりの人生に、生きていることに未だ感動できていない。
彼のどこまでも真っ直ぐな眼を通して、この地球の感動を観客の皆さんに届けられたらと思います。
いま私が在る、自由に学び考えられるこの社会は、彼女のような女性の戦いの歴史の上に存在しているのでしょう。ヨレンタという尊い人物を演じることに大きな責任を感じています。ただただ学びたかった、学ぶことが好きだった少女が、地動説を愛し、命をかけるにまで至ったその人生を、どこまでも深い思考と心を、誠実に演じたいです。
グラスの生き様死に様を、全身を思いっきり使って、繊細に大胆に演じたいと思います。
今の段階ではどんなものになるのかわからなすぎるのですが、素晴らしいキャスト、スタッフ、皆と良いクリエイティブな時間を過ごし、今まで観たことのないような世界を皆様におとどけできるよう、精一杯楽しみます。
ドゥラカは、この物語において“学問の外側にいた者が核心に触れていく”存在だと思っています。
「あなたたちが計画を引き継ぐなら、私は想いを引き継ぐ」というセリフにも表れているように、彼女は冷静で観察力に優れ、大人びた一面を持ちながらも、情に厚く、人間味にあふれた人物です。
そして一貫して感じるのは、彼女の強さです。
過酷な環境の中で“生き抜く”ために、信念を持ち続けている。
その芯の強さを大切に、丁寧に演じていきたいと思います。
先日、チラシ・ポスター用なのかな、写真やあとなんか動画の撮影をしました。まだ、舞台がどういったものになるのか分かっていないのですが、宣伝は大切ですから……。
舞台装置などの指示はなくほぼ場面と台詞だけの本でした。
アントニというひとが、どういうキャラクターかは原作のファンのみなさんの方が詳しいでしょう。
期待のドキドキと不安のドキドキの違いが分かりません。
バデーニには「孤高」という言葉がよく似合います。
それでいて内面には極めて属人的なエゴや狡猾さを併せ持つ徹底した現実主義者。
彼の持つ矛盾や静かな葛藤、理性と本能の揺らぎというものに僕はとても惹かれます。
地動説を受け渡された事によって彼の中で解き放たれたもの、その正体について考え続けたいと思います。
「勝てば官軍」という言葉にあるように、正義というものはその時の状況によって変化するもので、常に同一のものではないと思っています。
物語の中で「悪役」とされる人物もそれぞれの正義を抱いて生きているはずで、一見残虐かつ許容されるべきでない行為とされるものも、その人物や背景を紐解いていくことで見えてくるものもある。
そんな視点で関わりたいと考えています。
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