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内田英治監督最新作「逆火」は、“映画業界あるある”が満載!?

2025年6月20日 16:00

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写真左より内田英治監督、北村有起哉、円井わん
写真左より内田英治監督、北村有起哉、円井わん

ミッドナイトスワン」の内田英治監督が完全オリジナル脚本で原案と監督を務めた「逆火」の完成披露試写会が6月19日、都内で行われ、内田監督と主演の北村有起哉、疑惑のヒロインを演じた円井わんが出席した。

本作は、「ヤクザと家族 The Family」の北村が主演を務め、現代社会の抱える問題や矛盾を、映画の製作現場という舞台を通して人間の表と裏をあぶり出すヒューマンサスペンス。物語の鍵を握るヒロインを「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井が務めている。

画像6(C)2025「逆火」製作委員会

家族のことを顧みず、いつか映画監督になることを夢見ながら撮影現場で働く助監督の野島(北村)が、ある少女の自伝小説を映画化する現場を切り盛りするところから物語が動き出す。貧しい家庭で育ち、亡き父の介護をするなど苦労して成功した少女ARISA(円井)。ところが小説に書かれている美談とは程遠い“ある疑惑”が浮き彫りになってくる。彼女は悲劇のヒロインなのか、それとも犯罪者なのか……。様々な思惑で撮影を中断したくない面々が、真実を追求しようとする野島に圧力をかけてくる。やがて疑惑の火は野島の家族をも巻き込み、彼の日常は崩れ始める……。

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本作の物語の着想について内田監督は、「映画製作を題材にした映画を撮りたかった。映画の現場で殺人事件があったら面白いな」と考えたという。助監督を主人公にした理由は、「今までにあまり映画になっていない人。助監督が探偵のように嗅ぎつけてというのを描いてみました」と明かした。

自分が演じた助監督の野島像を分析した北村は、「古き良きタイプの助監督ではない。毎日ちゃんとお風呂に入っているような助監督」と語り、「真面目で誠実。それゆえにこういうストーリー展開になっています。野島が抱いているモヤモヤやイライラを共有していただけたら」と観客にメッセージを送った。

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一方、円井は「ARISAを演じたからかもしれないけれど、野島はすごくいい人だと思います」と分析し、北村に関しては「普段はすごく優しいのに、カメラが回ると役にグーっと入っていて怖かった。カットがかかった瞬間にやわらかくなるから、そこにホッとしていました」と語った。

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内田監督は、色々なタイプの助監督と仕事をしてきたというが、「その中に野島タイプはいないかも」と振り返り、北村のことは「監督が好きなタイプの役者さん。いろいろな監督と北村さんの噂をよくしています」。これを受け、内田作品に出演するのは3回目となった北村は、「一期一会の世界だと思っているから、呼んでいただけるのは嬉しい。合格だったんだなって思うので(笑)」と笑顔を見せた。

円井とは、彼女のデビュー作から9年ほどの付き合いがあるという内田監督だが、本作への起用理由を問われ「疑惑を引っ張っていく存在感がある女優が必要でした」と信頼を寄せる。北村は「映画では、今日のような素敵な衣装を着ていないので全然印象が違います。すごくカリスマ性のある、若い人にに絶大な人気を誇るみたいな役どころ。こういう人が若者を巻き込んでいくような存在というのを感じられました」と称賛した。そして「2人の間で始まる新しい交流も楽しみながら観て下さい」と見どころを語った。

画像5(C)2025「逆火」製作委員会

もし野島の立場だったら、撮影を中止するかどうか質問を受けた内田監督は、「映画はお金がかかる博打のようなところがあります」と率直に語り、続けて「撮影の道路許可をもらう時に、映画を撮ると伝えると遊んでいるように思われることもあるし、怒られることもあります。だけど自分にとっては職場。これで食っているのだから、中止になったら困る。生活があるから、すごく悩むと思います」と真摯に回答。そして、「途中で中止にはしないけれど…撮影した後にポシャった経験はあります」と、気になる経験談を語る場面もあった。

本作では“映画業界あるある”も描かれているが、内田監督はモデルにした監督はいないと補足しつつも「いるよね、という感じの監督さんが出ています」と明かした。なお、本作には本物の製作部がそのまま製作部として出演しているそうだが、リアルを再現するという理由以上に、経費削減が一番の理由だったと告白。「楽しみながらやっていました。それこそリアルだったと思います。あのスタッフは本物?という目線で見るのも楽しいかも」と別視点での楽しみ方をお勧めした。

画像7(C)2025「逆火」製作委員会

円井は「何でも助監督に聞くのはあるあるかも。そこにいるから聞く。シーバーを通していろいろ確認してくれるから…」と助監督の仕事内容をジェスチャーで再現。すると内田監督が、「色々なスタイルがあるけれど、現場を回すのが助監督。チーフはスケジュール管理、セカンドは現場を回すのと衣装、サードは美術」とその役割にも言及。「助監督がいないと映画は作れません」と助監督の重要性を説いた。

最後に挨拶に立った北村は、「ワンシーンだけ、台本に書かれていないシーンが生まれました。それがどこなのか。そんなことを思いながら観ていただけるのもおもしろいかもしれません。答え合わせをどこですればいいのかって感じですが、観た後につぶやいていただければ、それが波紋のように広がって…」と、映画が口コミで広がっていくことを願い、「一人でも多くの方に観ていただけることを願っています」と締めくくった。

逆火」は、7月11日からテアトル新宿ほか全国順次公開。

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