阿部寛「すごい才能」と“後輩”に太鼓判!主演作「キャンドルスティック」監督は、元メンノンモデル
2025年6月19日 22:00

俳優の阿部寛が6月19日、都内で行われた主演作「キャンドルスティック」のジャパンプレミアに出席した。本作は日本、台湾、イラン、ハワイを舞台に、阿部演じる天才ハッカーが“金融市場の番人”である難攻不落のAIを騙して大金を得るべく奔走する姿を描いた、日台共同製作によるマネーサスペンスだ。
主人公の野原を演じる阿部は「株式やFXは身近ではないので、正直イメージがわかなかったが、完成した作品を見て、いままでにない新しい形の合作映画ができた。スピーディで心地よい」と、確かな手応え。また、「AIに相談してみたいことは?」と問われると、「こういう場(舞台挨拶など)で気の利いたことを言えないので、どんなことをしゃべったらいいのか、AIに相談したい」と答えていた。


ジャパンプレミアには阿部をはじめ、共演する菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、米倉強太監督が登壇。菜々緒は、野原との出会いを経て、金融の世界に足を踏み入れるFXトレーダーの杏子を演じた。阿部とは初共演。次第に惹かれ合う役どころで、「大先輩の阿部さんと、近しい関係を演じられてうれしかったです」と喜びを語った。

阿部も「うれしかったですよ」と振り返り、「最後のシーンで……、あぁ、ダメだ(笑)」とあやうくネタバレの危機。津田は、杏子の元夫で数学者の功を演じており、「面識がなく、はじめましての状態からひどいことをされて……(笑)」(阿部)、「その通りでございます(笑)。初共演なので、緊張しました」(津田)と、意味深に言葉を交わした。
本作で長編映画監督デビューを果たす米倉監督は、パリコレクションやGUCCIなどの広告映像ディレクションやMVなどを手がけ、頭角を現した新鋭だ。元「MEN'S NON-NO」専属モデルで、阿部とは先輩後輩という縁もある。

阿部は「プロデューサーから、『才能があるから、ご一緒しませんか?』とお話いただき、台本も読まずにやりたいと思った。可能性を感じた」とオファーを振り返り、「実際に仕事をして、すごい才能だなと思った。キャラクターをひとり漏らさず、しっかりと捉えている」と“後輩”に太鼓判を押すと、米倉監督は「そう言っていただけてうれしいです」と大先輩の言葉に、感激していた。
「キャンドルスティック」は、7月4日に東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。原作は、川村徹彦の著作「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」。タイトルは、金融商品の価格変動を視覚的に表した価格チャートを指している。
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