キャメロン監督、話題のダークファンタジー小説「ザ・デビルズ」映画化権を獲得
2025年6月4日 16:00

「タイタニック」「アバター」シリーズで知られるジェームズ・キャメロン監督が、英国の人気小説家ジョー・アバクロンビーの最新作「The Devils(原題)」(以下「ザ・デビルズ(原題)」)の映画化権を取得した。キャメロン監督は自身の公式Facebookページで発表し、自らのライトストーム・エンターテインメントを通じて原作者と共同で脚本を執筆することを明かしている。
「ザ・デビルズ(原題)」は今年5月に刊行されたアバクロンビーの最新小説で、中世ヨーロッパ風の異世界を舞台にしたダークファンタジー作品だ。人食いエルフの脅威から世界を守るため、女性教皇ベネディクタ1世が「悪魔には悪魔を」の方針でバンパイア、狼男、死霊術師、不死の騎士といった怪物たちによる異色チームを結成。元泥棒の少女アレックス(実はアレクシア王女)をトロイの王座に就かせる危険な任務を描く。
キャメロン監督は同作を「鋭くウィットに富んだホラーアドベンチャー」と評し、「善と悪の壮大な戦いだが、どちらがどちらか分からないことが多い」点を魅力として挙げている。
1974年英国ランカスター生まれのアバクロンビーは、マンチェスター大学で心理学を学んだ後、メディア業界でキャリアを積み、2006年にデビュー作「The Blade Itself(原題)」を発表。「First Law(原題)」三部作で注目を集めた。
アバクロンビーは「グリムダーク」と呼ばれるジャンルの代表的作家として知られる。これは従来のファンタジーの善悪二元論や英雄譚を覆し、道徳的に曖昧で現実的な暴力や政治的陰謀を描く作風。完璧な英雄ではなく欠陥を抱えた複雑なキャラクターと予想を裏切る展開が特徴だ。
キャメロン監督は「彼との執筆プロセスを楽しみにしている。ジョーは非常に視覚的に、映画的な構造で書くので、この翻案は事実上ひとりで書かれるだろう」とコメント。「『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』の作業を終えつつあるこの時期に、これに取り組むのが待ち遠しい」と意欲を示している。
ただし、キャメロン監督自身が「ザ・デビルズ(原題)」のメガホンを取るかは明言されていない。現在「アバター」シリーズの第3作「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」(12月19日公開)のポストプロダクションの真っ最中で、第4作(2029年公開予定)、第5作まで全5部作が計画されている。さらに広島を舞台にした「Ghosts of Hiroshima(原題)」も控えており、スケジュール調整が課題となっている。
過去にキャメロン監督が「アバター」後期作品を他の監督に委ねる可能性を示唆していたことから、今後の動向が注目される。
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