池田エライザ、制服姿の高校生役は「すっぴんなのでは」状態! 松居大悟監督は難役を演じた阿達慶の“愛され力”を絶賛
2025年5月19日 20:10

本作は、“史上最悪のパラドックス”として話題となった法条遥氏の同名小説(ハヤカワ文庫刊)を原作とした“新感覚タイムリープ×青春ミステリ”映画。主人公となるのは、高校時代に300年後からやってきた未来人・保彦(阿達)と出会い、恋に落ちた美雪(池田)。保彦と過ごしたひと夏の物語を小説にする約束をした美雪は10年後に小説家となって約束した物語を書き上げるが、「保彦との特別な思い出があるのは1人だけじゃない」と同級生から衝撃の事実が明かされる。

劇中で池田は、現在と10年前となる高校時代の美雪を演じ分けた。これまでの役作りは「足すという作業」だったところ、高校生を演じる上では「とにかく引き算をした」とのこと。「気づけば『これはすっぴんなのでは』という状態。事務所の人にも『いつから私はすっぴんで出ていいことになったんですか』って(笑)。『もういいんですね。出ちゃいますよ、これで』というくらい引いていった。これ以上引けるものはない」と楽しそうに振り返っていた。
阿達は映画初出演にして、300年後から来た未来人という難役にトライ。「どういう感じなんだろうと、疑問しか生まれない役柄だった」と目尻を下げ、「テレビで観ていた方たちと共演するということで、初映画でそこに挑戦すること自体に異質感がある。それは未来人の武器として使えるようなところがあるのかなと思って、作り込みすぎず、自然体でいることを頑張りました」と緊張しながらも自然体を意識していたと話した。

“史上最悪のパラドックス”を紐解くキーパーソンとなる友恵を演じた橋本は、阿達と実年齢では10歳くらい離れているそうで、「同級生として同じ制服を着て演じるので、若さを盗みながら演じていた」とニッコリ。「保彦くんの自然体で、ピュアで、イノセントな感じが、いい具合に宇宙人感があった。得体の知れない空気感がすごくあって、演じていてもとても助けられました」と阿達に感謝を伝えていた。
松居監督は、「池田エライザさんと橋本愛さんを同じ画角の中に撮るというのは、映画作家はみんなやりたいと思う。撮りながら幸せを感じていた」としみじみと語り、これには池田と橋本も握手をしながら大喜び。さらにオーディションで抜てきした阿達について、松居監督は「未来人の役なんて、僕もどういう人がいいのかまったく浮かばなかった。オーディションをやって、いろいろな人に出会って話を聞いてみようと思った。そこに阿達くんが来てくれた。見ていて顔が溶けちゃう感じというか、ほころんじゃうというか。初めて甥っ子に出会った時に、ニヤニヤしちゃうような心が持っていかれる感じがある。クラスに謎の転校生としてやってきたら、こんな展開もありえるなと感じた」と愛され力を称えながら、監督自身、阿達に出会えたことで保彦について知ることができたと話していた。


またステージでは、映画のタイトルにちなみ、それぞれが学生時代の写真と合わせて絶対に“リライト”したいエピソードを披露した。池田はギターを抱きしめた高校時代の写真を見せながら、「当時カリスマJKみたいな感じで取り上げてもらうこともあったんですが、土手でギターを弾くような少女でもあった。ギターを背負って、高校時代を過ごしていた。リライトするならば、喧嘩をするほど仲がいい親友との時間みたいなものを過ごしてみたかった。お仕事で会えない時もあるから、(友だちと)あまり距離を詰める勇気がなかった」と回答。

阿達は愛犬と寝転んでいる写真を掲げ、「(事務所に)入所する前の中学の写真」だと紹介。「高校生の頃の写真がなくて。高校時代に戻ったらもっと写真とか、お友だちを作って、高校生っぽいことをしたい」と青春を謳歌してみたいという。同じく中学時代の写真をお披露目した橋本は、「今だったら先生ともっとやりあえたなと思う。あの頃は怒られても返す言葉がなかった。論理立てて、理詰めで『こっちも正当な理由がある』と言いたい。悔しい思いを晴らしたいです」とリライト計画を立てていた。


最後には、「一昨年の夏に汗をかきながら、尾道の風や匂いや音、不思議な出来事を砂浜の砂を瓶に詰めるように閉じ込めてきた」と撮影を回顧した池田。「ぜひそれを目撃して、皆さまにとっての夏の出来事にしていただけたら」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
「リライト」は6月13日から公開。
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