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【公開20周年記念】「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」小道具制作の裏話 ゴブレットの材木探しに1カ月かかっていた

2025年4月15日 19:00

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ピエール・ボハナ氏
ピエール・ボハナ氏

2025年は、映画「ハリー・ポッター」シリーズ4作目となる「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の公開から20周年となるメモリアルイヤー。映画の舞台裏を体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下、スタジオツアー東京)では、4月18日から9月8日までの期間限定で、特別企画「炎のゴブレット」が開催される。

映画.comでは、本シリーズの小道具制作ヘッドを務めたピエール・ボハナ氏にオンラインインタビューを実施。特別企画の開催を前に予習・復習するファンへ向けて、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に登場する小道具の制作裏話を聞いた。

画像2(C)Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights (C)J.K.R.(C)2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

ハリー・ポッターと炎のゴブレット」は、J・K・ローリング原作の大ヒット小説「ハリー・ポッター」シリーズ第4作。100年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)を舞台に、ホグワーツ魔法魔術学校の4年生になったハリー・ポッターの成長と試練が描かれる。

出場年齢に達していないにもかかわらず、炎のゴブレットによって出場選手に選ばれてしまったハリーは、はからずも3つの危険な課題に挑むことに。ハリーの宿敵であるヴォルデモートの復活も描かれ、シリーズがよりダークな世界観へと突入していく、ターニングポイントとなる重要な作品だ。

「スタジオツアー東京」で特別企画「炎のゴブレット」が開催される
「スタジオツアー東京」で特別企画「炎のゴブレット」が開催される
Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter.

映画のなかでは、やはり鍵となるゴブレットのインパクトが大きい。デザインは変更と修正を重ねた末にようやく決まったそうで、制作に関わる人々のイメージを具体化する作業に苦労したという。

「ゴブレットのイメージを考えるのが難しかったです。映画の制作者たちや、美術監督のスチュアート・クレイグがどういうものを求めているのかを見極めることが大きなチャレンジでした。最初に考えていたのは、伝統的でそんなに大きくないトロフィーのようなものです。でも、スチュアートが目指していたものはもっと神話的なものでした」

図面が出来てからゴブレットを完成させるまでに3カ月かかり、そのうちの1カ月は理想の木材探しに費やされた。それほど、理想の木材探しに苦労したという。

「これまでも杖などの木材を用いた小道具を使っていたので、いつも依頼する材木所がありました。そこでメキシコのシタンの幹を購入しましたが、1週間後くらいにスチュアートから『色が暗すぎてしっくりこない』と言われ、次にイギリスにあるニレの木はどうだろうとなりました。ニレの木は独特の趣があります。探すのは難しかったのですが、イギリスの南部で見つけることができました。その2年ほど前に嵐があり、たまたま流されてきたニレの幹があったんです」

理想の木を見つけてからは、1本の原木から節、ねじれ、裂け目のある部分を切り出して手彫りし、自然の風合いと年代感を出していった。あのゴブレットを手彫り……と聞くと気が遠くなりそうな工程だが、「私と同僚の彫刻師で彫り続けました。ここまで大きな木材を扱う場合は、掘っていく過程で木材が動いてしまうことがあります。ゴブレットのカップの部分が曲がってしまうことを避けるために、シリコンオイルを用いて固定しました。それでも少し曲がってしまいましたが、それこそ魅力であると思っています。とても楽しい体験でした」と笑顔で振り返る。

画像4Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter.

公開から20年が経った今でも「撮影前や撮影中には、毎日のようにさまざまなことが起こりました」と印象深い日々を過ごしたそう。三大魔法学校対抗試合の優勝杯は、ヒーローバージョンと呼ばれる撮影用とスタント用のバージョンあったそうで、「スタントバージョンがちゃんと機能するのか、スタジオの上から落として衝撃に耐えられるのかをテストをしたり。そんなことを思い出しました」と当時の裏側を教えてくれた。

想像力を働かせ、イメージを具現化させていく小道具制作を“発見の旅”と表現するボハナ氏。「常に改良を加えていって、コンセプト段階からさまざまな議論をしています。具体的にルックスなどわからない小道具は、試しに2つか3つ作っていました。どれも簡単にできることでははないですが、それこそが小道具作りの醍醐味でもあります」と語っていた。

画像5

ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の世界観が体験できる特別企画は、スタジオツアー東京にて4月18日~9月8日まで開催。大広間の中心には炎のゴブレットが登場し、三大魔法学校対抗試合の選手の名前が書かれた紙片が飛び出す、映画のワンシーンが目の前で繰り広げられる。そのほか、映画の名シーンを彩った貴重な品々の展示、レストランでは限定フードの提供や関連商品も販売される。


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