東野圭吾の著作で初のアニメ映画化「クスノキの番人」26年公開 「SAO」の伊藤智彦監督&A-1 Pictures制作
2025年4月8日 07:00

東野圭吾氏の小説「クスノキの番人」がアニメーション映画化され、2026年に公開されることがわかった。これまで多くの著作が映像化されている東野氏だが、アニメ映画化はこれが初めて。監督を「ソードアート・オンライン」の伊藤智彦、アニメーション制作を「リコリス・リコイル」のA-1 Picturesが手がける。

20年の刊行以来、累計発行部数100万部を突破する原作は、「その木に祈れば、願いが叶う」と伝えられるミステリアスなクスノキと、その番人となった青年の物語。理不尽な解雇により職を失い、追い詰められた末の過ちで逮捕された青年・直井玲斗が、ある依頼人からの命を受けてクスノキの番人となり、さまざまな事情で祈念に訪れる人々と出会う。24年には「クスノキ」シリーズ第2弾となる「クスノキの女神」が刊行されている。
また、「クスノキ」を描いた超ティザービジュアルも公開されている。

東野氏、伊藤監督からのコメント全文は以下の通り。
小説を書く手法は作家によってそれぞれだと思いますが、私の場合、まずは頭の中で映像を思い描き、それを文章化していきます。
だから作品の舞台となる土地には必ず参考にした場所があり、登場人物たちにもモデルがい
ることが多いです。
「クスノキの番人」も、そのようにして書き上げた作品ですが、いつも以上に空想力を必要としました。超自然的な現象が頻繁に出てくるからで、実写化するのは難しいだろう、と執筆しながら考えていました。アニメーションになれば素晴らしいのでは、との思いが出てきたのはそういう流れからです。
このたび、その夢が実現することになり、心よりありがたく感じております。
私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、今から楽しみにしています。
人はあっけなくいなくなるし、現状が永遠に続くことなんてあり得ない。ここ数年で自分が強く考えていることです。
個としての人間はとても脆弱で、遺伝子を残すという方法でそれを乗り越えようとしているのが動物的な対策なのだと思います。
自分も40歳を過ぎ、残される側から残す側の気持ちを分かるようになってきました。それは単なる遺伝情報ということではなく、技術や精神性などといったことに関してもです。
この映画を通して「今の自分を形作っているものに感謝を告げる」。これが今回の自分の目標です。
それは両親に、ということだけでなく普段関わっている人や昔お世話になった人、一瞬だけ現れてはいなくなった人もまるっと全てに。
そしてこの気持ちを次の世代にバトンを送りたい、そう考えています。
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