デンマーク史上最も物議を醸した連続殺人事件が題材「ガール・ウィズ・ニードル」予告編&キービジュアル
2025年4月8日 12:00

デンマーク史上最も物議を醸した連続殺人事件を取り巻いた出来事を基にしたゴシックミステリー映画「ガール・ウィズ・ニードル」の予告編&キービジュアルが公開された。
本作は第1次世界大戦直後のデンマークで実際にあった犯罪を題材に、混沌とした社会のなかで貧困から抜け出そうと生きる女性の姿を鮮烈なモノクロームの映像で描く。メガホンをとったのは、スウェーデン出身でポーランドで映画製作を学び、これまでに発表した長編「波紋」「スウェット」もそれぞれ高い評価を得たマグヌス・フォン・ホーン。
第1次世界大戦後のデンマーク、コペンハーゲン。貧困から抜け出そうと必死にもがく若い工場労働者の女性カロリーネは、恋人に裏切られて捨てられたことで、お腹に赤ちゃんを抱えたまま取り残されてしまう。そんな中、彼女はダグマーという女性と出会う。ダグマーは表向きはキャンディショップを経営しているが、その裏で秘密の養子縁組機関を運営しており、貧しい母親たちが望まない子どもを里親に託す手助けをしていた。ダグマーのもとで乳母として働くことになったカロリーネは、ダグマーに親しみを感じ、2人の間には絆も生まれていくが、カロリーネはやがて恐ろしい真実を知ってしまう。
予告編は、善からぬ事が起こる前兆のような不穏なエレクトリック音楽で幕を開け、戦地から帰らぬ夫を待ち続ける若きカロリーネの日々を映す。しかし突如戻った夫は、大きな負傷のため仮面をかぶり、かつての姿はそこにはない。そして、身分違いの恋人には簡単に捨てられてしまった彼女に、「ひどい世の中だ。でも、いいこともある」と手を差し伸べる中年女性ダウマは、すがるべき善人なのか、または、更なる地獄へと導く狂気か――。モノクロームの美しさの中に土臭さや濁りも感じる映像は、街のすべてが歪み、壊れ、崩れ落ちていた100年前のデンマークを表現し、映像のアカデミー賞と称されるカメリアージュ映画祭で最高賞を受賞。カロリーネ達が感じる社会の不快をダイレクトに伝える。
映画は5月16日から新宿ピカデリーほか全国で公開。
(C)NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024
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