「グレイテスト・ショーマン」あらすじ・キャスト・物語を彩る名曲まとめ 「ディス・イズ・ミー」はアカデミー賞候補に【金曜ロードショーで放送】
2025年3月28日 21:00

日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本日3月28日に映画「グレイテスト・ショーマン」が本編ノーカットで地上波初放送される。実話をもとに、19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師、P.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)のドラマティックな半生を描いたミュージカル作品で、日本でも興行収入50億円を超える大ヒットを記録した。
楽曲を担当したのは、「ラ・ラ・ランド」(2016)で第89回アカデミー主題歌賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティン・ポール。最近では、ディズニーが製作した実写版「白雪姫」でも手腕を発揮している。この記事では、「グレイテスト・ショーマン」のあらすじ、キャストとともに、本作のために生み出した名曲群をご紹介。なお、本作を手がけたマイケル・グレイシー監督の最新作「BETTER MAN ベター・マン」が現在公開中だ。
※この記事には、「グレイテスト・ショーマン」(ディズニープラスで配信中)のネタバレとなりうる箇所がございます。未見の方は、十分ご注意ください。

舞台は、19世紀半ばのアメリカ。幼なじみの妻と子どもたちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手、ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが……。

P.T.バーナム:ヒュー・ジャックマン(山路和弘)
フィリップ・カーライル:ザック・エフロン(木村昴)
チャリティ・バーナム:ミシェル・ウィリアムズ(中村千絵)
ジェニー・リンド:レベッカ・ファーガソン(北西純子)
アン・ウィーラー:ゼンデイヤ(真壁かずみ)
レティ・ルッツ:キアラ・セトル(日野由利加)

映画の幕開けをド派手に飾るオープニング曲。“Woah Woah Woah Woah”というフレーズが印象的なイントロ、それに続く力強いビートが、ステージが始まる瞬間を心待ちにしている観客の鼓動とシンクロし、一気にテンションを高めるナンバーに仕上がっている。MLBで活躍する大谷翔平選手が、打席に入る際の登場曲として使用したこともあり、映画の枠を超えて、いまや誰もが知る一曲となった。

貧しく孤独な幼少期を過ごす少年時代のバーナムと、幼なじみのチャリティの出会いから、手紙を通して交流を重ねた青年期、そして大人になり結ばれるまでの物語を、ピュアで温かなメロディに乗せて描いた珠玉のナンバー。まだ、何者でもないバーナムが“夢見る力”を糧に生き抜く姿と、彼を支え、成長したチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)の純粋さが胸を打つ。決して豪華とはいえないアパートの一室で、人生を歩み始めたふたり。大きな月に見守られながら、屋上に干されたシーツとともに歌い踊るシーンは、ミュージカル映画だからこその魔法に満ちている。

興行師として、新たな一歩を踏み出すバーナムが、仲間たちとともに「生きよう、輝こう」と歌い上げるパワフルな楽曲。さまざまな個性をもちながらも、それまで日陰に生きてきた人々が、バーナムに背中を押され、人前でパフォーマンスしようと決意する瞬間でもあり、本作のメッセージを力強く打ち出す一曲になっている。

ショービジネスで成功をおさめる一方、ただの成金扱いに不満を抱くバーナムは、上流階級出身の人気劇作家であるフィリップ(ザック・エフロン)をスカウトすることに。フィリップもまた、人生の冒険を求めつつ、サーカスの一員になることを躊躇しており、ここで両者の激しい駆け引きが繰り広げられる。酒を酌み交わしながらの歌とダンスの攻防が大きな見せ場。巧みなアシストを披露するバーテンダーの動きにも注目したい。ついに取り分10パーセントで交渉成立となり、バーナムの劇場に足を踏み入れたフィリップは、そこで空中ブランコのパフォーマーを務めるアン(ゼンデイヤ)に一目惚れする。
【歌唱:ローレン・オルレッド】

思惑が的中し、フィリップの伝手でイギリス女王に謁見したバーナムは、欧州随一のオペラ歌手であるジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)と出会い、彼女の全米公演を手がけることに。成功すれば、真の意味で上流階級入りができると考えたバーナムは、劇場の運営をフィリップに任せるが、これが裏目に出て……。ジェニーが満たされない思いをしっとりと歌い上げる楽曲は、その後、ジェニーとバーナム、ふたりに訪れるはかない運命を予見している。

「外見や地位がどうであれ、ありのままの自分らしく生きようとする気持ちがあなたを輝かせる」。そんな多様性の意義を称える、現代にこそふさわしいメッセージが込められた本作を代表するナンバーで、第75回ゴールデングローブ賞の主題歌賞(映画部門)を受賞。第90回アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。
メインのボーカルを担当したのは、ヒゲの生えた女性レティ・ルッツを演じたキアラ・セトルだ。トニー賞候補になったこともある実力派ミュージカル俳優としての本領をいかんなく発揮するパフォーマンスが、楽曲のもつ力を何倍にも増幅させている。自分を受け入れることの大切さを全力で訴え、観客に溢れる勇気を与えてくれる1曲だ。

互いに思いを寄せ合うフィリップとアンだったが、ある屈辱的な出来事をきっかけに、アンは身分の差を痛感し、フィリップを拒絶する。運命(Stars)は書き換えられないのか? そんな恋人たちの苦難と葛藤、それを乗り越える愛の力をロマンティックに歌い上げるラブソングだ。ふたりがロープで宙を舞いながら、アクロバティックに歌う姿は、まるで運命に抗い、自由に飛び交う“星”のようにも見える。

バーナムがジェニーのツアーに帯同している間、家族を守ることになった妻・チャリティの不安定な気持ちを表現した、穏やかだがどこか物悲しい1曲。バーナムの不在は家族だけでなく、フィリップが中心となって興行を続ける劇場にも、徐々に暗い影を落とすようになり、まさに“綱渡り”な状況に追い込まれる。映像では、野心に突き動かされるバーナムと、彼を待ち続ける家族や仲間たちとのコントラストが強調されており、より切なさが浮き彫りになっている。

ジェニーと決裂したことで、公演キャンセルとなり、多額の負債を抱えることになったバーナム。さらに、不在の間、フィリップに任せていた劇場は、劇場を快く思っていない暴徒によって放火され、全焼する。全てを失い、バーで酒を飲むバーナムの前に現れたのが、同じ喪失感を抱えるサーカスの団員たちだった。勇気を振り絞り「いま、ここから」と再起を誓い、自分のあるべき姿に目覚めた彼が真っ先に向かった場所とは――?
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