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NVIDIA、ディズニーとGoogleと手を組み未来のロボティクス開発へ

2025年3月21日 21:00

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半導体大手「NVIDIA」
半導体大手「NVIDIA」
Photo by Ethan Miller/Getty Images

半導体大手NVIDIAは3月18日(現地時間)、同社の開発者会議において、ウォルト・ディズニー社およびGoogle DeepMindとの次世代ロボティクスソフトウェア開発における戦略的提携を発表した。米ハリウッド・レポーターが報じている。この提携は、エンターテインメントとAI技術の融合による新たな可能性を示唆している。

NVIDIA創業者兼CEOのジェンセン・フアンは、ディズニーのテーマパーク「ギャラクシーズ・エッジ」に登場するBDXドロイドを伴い会議に登壇。マーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にインスパイアされた人型ロボット基盤モデル「GR00T N1」を発表した。

「汎用ロボティクスの時代が到来した」とフアンCEOは力強く述べた。

「NVIDIA Isaac GR00T N1と新たなデータ生成・ロボット学習フレームワークにより、世界中のロボット開発者がAI時代の次のフロンティアを切り開くことになるだろう」

3社の提携は、「Newton」と呼ばれるオープンソースの物理エンジンの開発に焦点を当てている。この技術により、ロボットはより精密に複雑なタスクを処理できるようになり、特にエンターテインメント分野での応用が期待されている。

ディズニー側は「Newtonを活用して次世代エンターテインメントロボットを動かすロボットキャラクタープラットフォームを発展させる」と今後の展望を示した。

「BDXドロイドはほんの始まりに過ぎない」とウォルト・ディズニー・イマジニアリング研究開発部門のカイル・ラフリン上級副社長は語る。

「私たちは世界がこれまで見たことのない方法でより多くのキャラクターに命を吹き込むことに尽力しており、ディズニーリサーチ、NVIDIA、Google DeepMindとのこのコラボレーションはそのビジョンの重要な一部だ」

ラフリン上級副社長はさらに、「このコラボレーションにより、これまで以上に表現力豊かで魅力的な新世代のロボットキャラクターを創造し、ディズニーならではの方法でゲストと繋がることが可能になる」と期待を寄せた。

ディズニーは長年にわたりテーマパークでアニマトロニクスやロボットを活用してきたが、近年ではさらにこの技術への投資を強化している。BDXドロイドに加え、空中を飛ぶスーパーヒーローを模倣する「スタントロニック」スパイダーマンロボットも導入。今年にはウォルト・ディズニー本人のアニマトロニクス版もディズニーランドに登場する予定だ。

この画期的な提携によって、次世代AI技術を活用したよりリアルで自然なインタラクションが可能なロボットの開発が加速し、ディズニーのテーマパーク体験は新たな次元へと進化すると見られている。

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