ハンス・ジマー、「デューン 砂の惑星 PART2」のアカデミー賞選考除外に胸中を明かす
2025年3月12日 10:00

第97回アカデミー賞の作曲賞は「ブルータリスト」のダニエル・ブルンバーグが手にしたが、そこに巨匠ハンス・ジマーの名前はなかった。「デューン 砂の惑星 PART2」でノミネートすらされなかった彼が、米人気ポッドキャスト「Happy Sad Confused」でついにその胸中を明かした。
ジマーは「デューン 砂の惑星 PART2」での映画音楽が絶賛されたものの、アカデミー賞の選考から除外された。アカデミーによる独立審査では、ジマーが2021年の前作「デューン 砂の惑星」からテーマ要素を取り入れたことが、同組織の資格要件に違反すると判断された。アカデミーの規則では、対象映画のスコアは映画の総音楽の最低35%を占める必要があり、続編やフランチャイズの場合、以前の作品からのテーマや音楽を20%以上使用してはならないとされている。
この解釈について、ジマーははじめて率直な見解を示した。
「前作の素材を『PART2』で使ったために除外されたんだが、これは単なる続編ではない。両方の映画は一つの弧を描く完成形だ。だから、すべてのキャラクターのテーマを取り去って、新しいテーマを書いて発展させるべきだったのだろうか? ただの愚かなルールだ」
メガホンを取ったドゥニ・ビルヌーブ監督も今年初めに批判を表明している。
「アカデミーがハンスを除外した決定には絶対に反対だ。彼が手がけた音楽は今年最高の音楽の一つだと思うからだ」
さらに、ビルヌーブ監督は「私は『天才』という言葉をめったに使わないが、ハンスは天才だ」と、ジマーへの称賛を惜しまない。
ちなみに、第97回アカデミー賞において、「デューン 砂の惑星 PART2」は作品賞を含む5部門でノミネートされ、視覚効果賞と音響賞の2部門を受賞している。
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