中島健人、桐谷健太の“フライング・ハンカチ”に「ここでは泣けない」と苦笑い
2025年2月28日 20:40
フランス映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」をもとに、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変してリメイク。すべてが逆転してしまった世界で、元通りの人生を取り戻そうと奔走するリク(中島)の姿を描き出す。
登壇した中島は「僕の映画史上、一番泣けて、そして一番泣いた作品です。今日は皆さまにこの映画の深い愛を届けられたら」と挨拶すると、「自分の映画人生にとってもターニングポイントを迎えた時に撮れた作品であり、それを1年の月日を経て皆さんに届けるタイミングで、こんなに多くの方々の心に届けられることに感謝しています」と感慨深い様子だ。

中島とは初共演となったmiletが「初めての演技で大変なこともありましたが、すごく楽しいと思えたことは幸せなことだなと思いますし、それを引き出していただいた三木監督や、リクくん(中島)には本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とニッコリ。中島も「僕自身、miletさんをどれくらい引っ張っていけるのかといろいろと考えていたんですが、最終的には引っ張るというよりは、ともに歩んでいくという、そういう魂で進むことができたので。僕もmiletさんに感謝してますし、チームにも感謝しています」と語った。
以前にも共演経験があり、プライベートでも親交があるという桐谷のことを“キリケンさん”と呼んでいる中島。そのことに「最近、テレビでも健人が“キリケンさん”と呼んでくださるんで。けっこう“キリケンさん”と呼ばれるようになってきて。これまであまりそう呼ばれることもなかったんですけど、そういうことも含めて……ありがとうございます」と頭を下げると、「光栄でございます」と言いながら頭を下げあうふたりの様子に、会場からも拍手が送られた。
この日はそんな共演者に感謝の思いを伝えるべく、中島から共演者に向けてサプライズで花束のプレゼントを送ることになった。ひとつひとつの花に意味を込めていると明かした中島は「カスミソウは皆さまに入っているんですが、これは“感謝”という意味です。そして青いバラが入っているんですが、これは“祝福”“奇跡”という意味が込められています」と説明。そして、それぞれに合わせたメッセージを込めた花束をひとりひとりにプレゼント。それぞれの花言葉は、miletがラナンキュラスのピンクで“飾らない美しさ”。風吹には白のトルコキキョウで“永遠の愛”“思いやり”。眞島には黄色のチューリップで“誠実”。最後に桐谷には赤いガーベラで“限りなき挑戦”。桐谷は、中島に対して「花ソムリエだなぁ」と感心しきりだった。

だが、サプライズはまだまだ続く。この日はスケジュールの都合により欠席となっていた三木孝浩監督から、ダークブルーをイメージした花束と、1冊のノートがプレゼントされた。おもむろに台に載せられていた花束を手に取った中島だったが、実はその花束はmiletから中島に手渡されるという段取りになっていたもの。「僕、花があるとつかんじゃうんですよ」という中島の言葉に会場は大盛り上がりとなった。

ノートの中には、三木監督から直筆のメッセージがしたためられていた。「いつも求められる期待を超えて応えようとする健人くん。自分に課したハードルを、その端正な見た目とは裏腹に泥臭く苦しみながらも必ず超えてくる真摯なその姿に、現場では何度も心打たれました。周りを幸せにするのは簡単じゃない。でもその喜びを胸にさらなる高みを目指し続ける中島健人は天性のエンターテイナーだと思います」というメッセージがつづられており、「この先のページは白紙だけれど、きっと健人くんの頭の中にはもうすでに目指す未来予想図があるはず。新しいページをめくって、リクのように自らの手でこれからも輝く人生を描いていってください」と続き、「そして綴ったページの先のどこかでまた一緒に創る物語があることを願っています」という言葉で締めくくられていた。

風吹の朗読により、あこがれだった三木監督からのメッセージを聞いた中島は「このノートは劇中でも大切なアイテムですし、このノートに何度も思いをはせて物語を歩んでいました。なのでこのノートに僕が尊敬するべき監督のメッセージを書き込んでいただき、今ここで聞けたことに最上のしあわせを感じています」と感激の表情。桐谷がスッと近寄り、中島にそっとハンカチを手渡すも「まだ泣くのは早いから。ここでは泣けないですよ」と桐谷からの“フライング・ハンカチ”に苦笑いだった。
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