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ウォルター・サレス監督「アイム・スティル・ヒア」8月公開 ブラジル映画として初のオスカー作品賞ノミネート

2025年2月17日 12:00

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実際に起こった事件を基にしたドラマ
実際に起こった事件を基にしたドラマ
(C)2024 VideoFilmes/RT Features/Globoplay/Conspiração/MACT Productions/ARTE France Cinéma

名匠ウォルター・サレス監督の新作「I’m still here」が「アイム・スティル・ヒア」の邦題で、2025年8月に日本公開される。

元国会議員であったルーベンス・パイヴァが軍事政権によって誘拐されるという、実際に起こった事件を基にしており、原作となったのはルーベンス・パイヴァの実の息子であり作家マルセロ・ルーベンス・パイヴァによる書籍「Ainda Estou Aqui」」(日本未発売)だ。幼い頃、パイヴァ家と親交を持っていたウォルター・サレス監督にとっては、自らが見聞きし、体験してきた歴史と向き合う重要な作品でもあり、この物語は単なる歴史の再現ではなく、個人的な記憶と深く結びついた16年ぶりのブラジル作品となった。第81回ベネチア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。第97回アカデミー賞では、ブラジル映画として初の作品賞のほか、主演女優賞・国際長編映画賞と3部門にノミネートされている。

1970年代、軍事政権下のブラジル。元国会議員のルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな日々を過ごしていた。だが、スイス大使誘拐事件を契機に、国の空気は一変する。抑圧の波が広がる中、ある日、ルーベンスは軍に逮捕され、そのまま連行された。愛する夫を突然奪われたエウニセは、必死にその行方を追う。しかし、その過程で彼女自身もまた軍に拘束され、数日間にわたる過酷な尋問を受けることとなる。極限の状況の中でなお、彼女は沈黙を貫き、夫の行方を捜し続けた。自由を奪われ、愛する人の消息も知らされぬまま、それでもエウニセは諦めなかった。夫の名を呼び続けたその声は、やがて静かに、しかし確かに、歴史を動かす力へと変わっていく──。

画像2(C)2024 VideoFilmes/RT Features/Globoplay/Conspiração/MACT Productions/ARTE France Cinéma

サレス監督が、エウニセ・パイヴァの静かでありながらも圧倒的な闘志を描き出し、彼女がどのようにして自らの喪失と絶望に打ち勝ち、時代の潮流に逆らってまで立ち上がったのか、その姿を、美しくも力強い映像で永遠に刻む。エウニセを演じるのは、本作で第82回ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得し、第97回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたサレス作品の常連でもあるフェルナンダ・トーレス。彼女の一挙手一投足が、夫を奪われた女性の慟哭と決意を滲ませ、観る者の心を深く揺さぶる。また、フェルナンダ・トーレスの実母であり、サレス作品「セントラル・ステーション」に出演したフェルナンダ・モンテネグロがエウニセの老年期を演じ、過去と現在、母と娘、二人の女優を結びつける。

奇しくも27年前、フェルナンダ・モンテネグロは「セントラル・ステーション」でブラジル人女優として初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、歴史を刻んだ。95歳となった今も、その道を切り拓いた彼女の意志は、娘フェルナンダ・トーレスによって受け継がれ、同じくサレス監督のもとで新たな歴史を紡ぐ。

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