【痺れる】「トワイライト・ウォリアーズ」谷垣健治アクションのメイキング映像【73歳のサモ・ハンも全力】
2025年1月9日 13:00

香港映画史上歴代No.1ヒット(=広東語映画動員数/2024年9月時点)を記録した「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の新たなメイキング映像が、このほど公開された。本作のアクション監督を務めているのは、「るろうに剣心」シリーズほか、ドニー・イェン出演作品を始め、世界中に活躍の場を広げている谷垣健治。映像では、本作での“谷垣アクション”の秘密が明かされている。
本作は、第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーンにて上映されたアクション映画。ルイス・クーを主演に迎え、香港映画界のレジェンド、サモ・ハンほか、アーロン・クォック、リッチー・レンなど豪華俳優陣に加え、若手実力派がアクション・シーンを盛り上げている。

九龍城砦――そこでは、かつて無数の黒社会が野望を燃やし、覇権を争っていた。1980年代、香港へ密入国した若者チャンは、黒社会のルールを拒み、己の道を選んだために組織に目を付けられる。追い詰められたチャンが命がけで逃げ込んだ先は、まさに運命が導いた九龍城砦だった。彼はここで3人の仲間と出会い、深い友情を育んでいく。しかし、九龍城砦を巻き込む抗争が激化する中、チャンたちはそれぞれの信念を胸に、命を賭けた戦いに挑むことになる。


映像では、超特報でも使用されている最も印象的なシーンの裏側が明かされている。それは、九龍城砦を取り締まるロンギュンフォンが、突如迷い込んできたチャン・ロッグワンを彼のアジトである理髪店で打ちのめすシーンだ。ロンギュンフォンがタバコを投げてキャッチするまでのものの数秒で、チャン・ロッグワンは店の床に叩きつけられている――ロンギュンフォンの強さとスピードを表す名シーンだ。
同シーンは、なんと初日の撮影で行われたという。監督のソイ・チェンは「香港の漫画っぽい作品にしたかった。ある程度リアルなアクションに漫画的な動作を多く取り入れた」と言い、アクション監督の谷垣はかなり試行錯誤を重ねたという。
タバコを投げるシーンは、監督・キャストが協力して生み出し、チャン・ロッグワンが鉄柵にぶつかるシーンの回転は、アクションチームのアイディアに谷垣がさらに工夫を凝らす、というようにチーム一丸となってアクション映画史上に残る名シーンが生み出された。


さらに、ベテランチームは伝統的で屈強な武術を扱い、80年代・90年代のアクション映画を思わせる一方で、若手チームは刀・ナイフといった武器やバイク、パルクールといったある特定の武術にとらわれないさまざまな要素を取りいれたことで、アクション全体がイキイキしているという。
ルイス・クーは「アクションに不慣れなキャストが多く、特訓するのは大変だった。幾晩も撮影して完成したシーンは1分。でも、苦労したからこそいいシーンになる」と撮影の凄まじさを語る。
チャン・ロッグワン役のレイモンド・ラム、ソンヤッ役のテレンス・ラウなどはアクションに不慣れだったため、苦労していた様子のがみてとれるだろう。

テレンス・ラウはナイフの使い手の役だが、メイキングでは何度も手からナイフを落とす様子も。「今回のアクションはフルコンタクトだった。健治さんの要求水準はとても高いんだ。武術に詳しい人が見てもリアルな動きだと感じてもらいたかった」と語り、腕を痛めたり傷の絶えない現場だったようだ。
このようにキャストたちが困難な状況下で何度もリハーサルを重ね、アクションのみならずキャラクターの内面を深く掘り下げることによって、キャラクターたちの抱える葛藤や絆が画面にリアルに映し出されている。

谷垣は「ルイス・クーもサモ・ハンも全力を出していた。どんな俳優でも同じ、全力を出したかどうかでアクションが決まる。最高に美しいと思うよ」と自信をのぞかせている。
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」は、2025年1月17日から新宿バルト9ほか全国公開。
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