鬼舞辻無惨に無限城へ落とされたい 「アニメ『鬼滅の刃』 柱展 -そして無限城へ-」柱の魅力とソニーの新施設をフォトレポート
2024年11月25日 18:00
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『アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ-』が、東京駅八重洲口に新たにオープンした「CREATIVE MUSEUM TOKYO」(TODA BUILDING内)で2025年3月まで開催される。内覧会と併設カフェ、ミュージアム施設の特徴、チケット情報をお伝えする。
『アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ-』は、2024年に「柱稽古編」を放送し、劇場版3部作となる「無限城編」が制作中のアニメ「鬼滅の刃」(原作:吾峠呼世晴、制作:ufotable)の展示で、主人公たちを導く「鬼殺隊」の最高位の剣士、9人の「柱」にフォーカスしたものだ。音声コンテンツや最新技術を使った展示で「柱」を身近に感じられる内容になっている。また、柱と鬼たちの激闘が予想される「無限城編」の予習にも最適だ。
入口
展示は9つのエリアに分かれており、まず入口で9人の柱から1人のカードを選んで入場する。選べるのは「水柱・冨岡義勇」「炎柱・煉獄杏寿郎」「音柱・宇髄天元」「霞柱・時透無一郎」「蟲柱・胡蝶しのぶ」「恋柱・甘露寺蜜璃」「蛇柱・伊黒小芭内」「風柱・不死川実弥」「岩柱・悲鳴嶼行冥」。このカードは裏にQRコードがあり、スマートフォンで特別なボイスが聞けるほか、展示内で使用する。
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展示の導入となるシアター。暗室となっており、透過スクリーンを用いた多層映像が見られる。
それぞれの柱を巨大ビジュアルと、活躍映像(パネル上部と、前面テーブル部)で紹介する。背面にはより詳しい情報が紹介されている。
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それぞれの柱が個別に紹介される。パネル上部やテーブル部に映像が流れる。テーブル部には「呼吸」の型の一覧も。
背面はより詳しいキャラクター紹介になっているので、見逃さないように。
4柱―言葉
「身体」では柱の等身大パネルと、使用する刀(日輪刀・柄部分)の実寸模型が展示される。伊黒小芭内や時透無一郎の小柄さなど身長差がよくわかるほか、日輪刀は触ってOKなハンズオン展示となっている。
「うまい」などの名セリフパネルを挟んで「言葉」エリアがあり、入場時のカードを端末にかざすとその柱のセリフが聞ける。端末は4機あり、他のひとが選んだ柱の声も聞こえてくる。友達などと協力して、セリフをコンプリートしてみるのも楽しいかもしれない。
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「柱―身体」柱が勢ぞろい。身長差も一目でわかる。柱の前の日輪刀の柄は触っても大丈夫なハンズオン展示。
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「柱―言葉」入り口で選んだカードを端末にかざすと力強い言葉が聞ける。
約1000点のアニメーション原画で埋め尽くされたエリア。天井からタペストリーが吊られ、テーブル部では本編映像がループする。
アニメーターの筆致や、書き込まれた指示などを堪能できる。お気に入りのシーンやキャラクターを探してみよう。なお、色付きのものは作画監督などによる修正原画だ。
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「柱―表情」約1000点の原画に包まれる。原画が上手くて幸せ。かっこいいシーンやコメディシーンもあるのでお気に入りを探してみよう。
柱それぞれの呼吸による「型」(必殺技)のアクションを、等身大以上に拡大した連続原画パネルで紹介する。甘露寺蜜璃などは宙を舞うように展示されている。自由に中を歩けるので、ぜひ原画の方向を意識して近くで柱の動きを感じて欲しい。
壁面には小型モニターがあり、その原画のシーンを表示している。映像と連動してスポットライト演出もある。
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このエリアは特殊な4面シアターと「無限城」で構成される。
柱稽古編第八話「柱・結集」のラストシーン、現れた鬼舞辻󠄀無惨に柱たちが迫り、無惨の本拠地・無限城へ誘われるシークエンスが正面、左右・床面の4面スクリーン、立体音響、送風機、ハプティクス技術(床面振動による触覚提示)によって体験できる。琵琶の音で床が震えると、床に穴が開き無限城へ落下していく。ハプティクス技術は「PS5」のコントローラーなどにも使われており、振動の表現力にも注目して欲しい。ちなみに上着を脱いだほうが風の演出を感じやすいだろう。
アトラクション系が苦手な人は、係員に申し出るとシアターを避けることもできる。
シアターを抜けると造作された「無限城」の空間に出る。注意して見ると、時折、障子に怪しい影が表れたり、上からひそひそ声が聞こえたりする。床面は鏡面になっていて、迷路のような無限城の奥行きを感じることができる。
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会場内は写真撮影可能な場所もあるが、最後に日付入りの写真が撮れるフォトスポットがある。柱たちの背中に並んでみよう。
展示オリジナルのグッズが揃ったグッズショップも併設されている。
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展示出口のフォトスポット。柱の背中と記念撮影できる。オリジナルグッズの物販もある。
ミュージアム横の「CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE」では『アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ- カフェproduced by ufotable Cafe』が展開され、京橋の街を眺めながら食事を楽しめる。
柱ごとのフード、ドリンク、デザート、ボトルドリンクが提供され、それぞれコースターやカードなどのノベルティが付く(ボトルドリンクはボトル持ち帰り可能)。
炎柱のパスタは濃厚なソースも本格的で、営業時はデコレーションした盛り付けで提供される。一部の料理は香りづけのエッセンスが用意されており、数滴たらすと柱の存在をより強く感じることが出来るだろう。
カフェ利用は予約優先で、ミュージアムチケット購入時に予約できる。入店時間の指定はないのでミュージアムをゆっくり見ても大丈夫だ。
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盛り付けも美しいテーマカフェメニュー。
施設の成り立ちを補足しておこう。会場の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」は東京駅徒歩7分、京橋地区の「TODA BUILDING」内(6階)にオープンした。東京都の「都市再生特別地区」に2016年に採択された街区開発の一環で、隣接するアーティゾン美術館(旧・ブリジストン美術館)を要する「ミュージアムタワー京橋」(事業者:永坂産業、石橋財団、2019年竣工)と、戸田建設本社ビルの建て替えとなるこのビルで芸術文化を軸とした街「京橋彩区」を構成する。映画ファンにとっては「国立映画アーカイブ」にも近い立地だ。
「CREATIVE MUSEUM TOKYO」の開業と同日にオープンした「TODA BUILDING」は、1階~2階の共用スペースにパブリックアートを展示するほか、3階に4つのアートギャラリー、4階にホール&カンファレンス、6階に「CREATIVE MUSEUM TOKYO」と併設カフェ、8階から27階までをオフィスとする超高層複合ビルとなっている。
「CREATIVE MUSEUM TOKYO」の中山三善館長によると、同館はソニー・クリエイティブプロダクツの手掛ける3つ目のミュージアムであり(1つ目は六本木のスヌーピーミュージアムとそれを改装した六本木ミュージアム、2つ目は移転後の町田のスヌーピーミュージアム)、戸田建設と計画段階から要望を伝えて設計されたという。それによって5mの天井高と、通常より多くの電源を確保し、また天井も板を貼らない黒塗り仕上げとしたことで、メディア展示、デジタル展示で自由度の高い施設となっている。今回の「柱展」においても柱9人それぞれに映像プロジェクターがおかれる部屋が複数あるし、「無限城」のシアターでは5台のプロジェクター、立体音響用スピーカー、送風機、振動床など機材を豊富に設置されている。展示室の面積は約1,200㎡、延床面積は約3,600㎡である。
次回展示は絵本「りんごかもしれない」で知られるヨシタケシンスケを特集した「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」(2025年3月20日から2025年6月3日)で、以後2~3か月程度でアニメ・マンガ・音楽などのポップカルチャーや現代アート、デザインなどの展示を開催する予定だ。
なお、ソニー・クリエイティブプロダクツはキャラクターの版権事業を得意としており、アニメーション製作を手掛けるアニプレックスは、グループ会社のソニー・ミュージックエンタテインメントに属する。今回の展示も両社で協力で行われており、今後のアニメーション作品展示の開催や、新しい鑑賞体験に期待したい。
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イベント名 アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ-
会期 2024年11月2日(土)~2025年3月2日(日)
開館時間 10:00~20:00(最終入場19:30まで)
会場 CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋 TODA BUILDING 6F)
※JR「東京駅」八重洲中央口 徒歩7分ほか
主催 アニメ「鬼滅の刃」柱展実行委員会、CREATIVE MUSEUM TOKYO
チケット 日時指定券を「イープラス」で販売。当日券は「イープラス」、窓口で販売。
※カフェ利用は予約優先で、チケット購入時に「カフェ付」チケットを選択。
※2024年11月13日から当面の間、午前10時の回のみ当日朝に整理券が配布される。10時30分の回からは通常の入場となる。
料金(すべて税込)
一般・大学生 前売券2,000円、当日券2,200円
中学・高校生 前売券1,500円、当日券1,700円
4歳~小学生 前売券1,000円、当日券1,000円
※「カフェ付」はそれぞれ+500円となる。カフェ会計時に500円分割引される。
※チケットの詳細は公式サイト、チケットサービスで確認のこと。
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