「クラユカバ」主人公をより濃くした神田伯山の存在 声優起用に至った2つのきっかけとは?【第37回東京国際映画祭】
2024年11月2日 20:40
本作は、長年にわたり個人映像作家として活動してきた塚原監督が、構想に10年をかけて作り上げた意欲作。大正浪漫を感じさせる世界を舞台に、探偵の荘太郎が集団失踪事件の謎を追い、「クラガリ」と呼ばれる地下世界へと足を踏み入れていく姿を描く。主人公・荘太郎役を講談師の六代目神田伯山が務めた。
キャラクターに関する話題があがると、塚原監督は主人公の荘太郎について「当初はだいぶキャラが薄くて、あくまで事件に巻き込まれて目撃する人だった。クラウドファンディングをやった結果、一緒に作りましょうといってくださったツインエンジンさんが入り、『もうちょっと主人公を強くしていきましょう』となり、ああいったキャラクター造形になりました」と告白する。
すかさず藤津氏が「声が神田伯山さんになったことも、キャラが濃くなったひとつの理由なのでは?」と指摘すると、塚原監督は「だいぶ濃いですね(笑)」と頷き、神田伯山の起用にいたるまでの2つの流れを説明した。

さらに、「荘太郎の声をどうしようかと悩んでたんですよ」と続け、「話の展開上、どうしてもこのキャラはセリフが多くなる、なおかつ説明口調が多くなりそう。僕は説明ゼリフが嫌いなんです。その瞬間だけ作品の時間の流れが止まるような気がして。でもそれを講談調で流れるように言ってもらったらなんとかなるんじゃないかと思い、『これしかない』となりました」と明かした。
好きな世界を追求し続ける一方、「(本作で)オーダーに応えるのも楽しかった」と商業作品にも意欲的な塚原監督。次回作への意気込みを問われると「映画を1回作ってみて『こういう感じなんだ』『これは伝わるんだ。これは伝わらないんだ』ということがわかってきたので、そこを踏まえたうえで、もう1回ちゃんと映画を作りたいという思いは強いです。そのうえで、また異界めぐりというテイストはやっていきたいのですが、そのなかで、もうちょっとエンタメに振り切ってみたい」と熱く語っていた。
第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
【第2回新潟国際アニメーション映画祭】コンペ選出作「クラユカバ」塚原重義監督、構想10年初の長編商業映画発表に感慨ひとしお「ちょっと泣きそうになった」
2024年3月16日 15:00
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー
