窪田正孝の“意外な姿”を黒沢清監督が告白　菅田将暉は奥平大兼の私服に怯える

菅田演じる転売屋の主人公が、ネットが生んだ憎悪の連鎖によって、狂気に駆られた集団の“狩りゲーム”に巻き込まれるサスペンススリラー。第81回ベネチア国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第49回トロント国際映画祭、第29回釜山国際映画祭にも出品され、黒沢監督はアジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞に選出されている。

恐怖や裏切りに満ちた内容にちなみ、「撮影中に怯えたことは？」と問われると、菅田は「大兼くんの私服に怯えた。きっとこの世の20代で一番個性あるよ。洋服大好きなんだなって分かる」と思わずニヤリ。「全身エメラルドグリーンで統一していて、カッコ良かった」とコーディネートを暴露すると、当の奥平は「僕は全然覚えていない」と苦笑いを浮かべ、菅田から「覚えていない程、普通っていう怖さがある（笑）」と返り討ちにあっていた。

また、岡山は「初共演の良々さんにご挨拶しようとしたら、『久しぶり』と言われて、『ヤバっ、どこかで会ったんだっけ？』と。携帯で共演作とか検索してしまって」と述懐。実際には初対面だったといい「何かの作品で見て、親近感があって。失礼しました」（荒川）、「改めて『何となく言っちゃってゴメン』って言ってくださって」（岡山）と、ほのぼのトークを披露した。

「イメージとは違って、裏切られたのは？」という質問に対しては、黒沢監督が窪田を指名し、「クールで物静かなイメージがあったが、現場でピストルを握って、あんなはしゃぐ人は初めて。ピストルが出てくる映画は、何本も撮っていますが……。普通の感じじゃないというか（笑）」と理由を説明。名指しされた窪田は「監督も銃の説明をしているとき、ニヤついていて、楽しそうでしたよ」と反撃したが、黒沢監督は「いえ、仕事ですから、はしゃいでいないです」と冷静を保っていた。