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「ひろしまアニメーションシーズン2024」開幕! 国境を超えた作家たちの交流を促進、コンペにAI作品が急増

2024年8月14日 21:00

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アーティスティック・ディレクター山村浩二氏と短編コンペティション「社会への眼差し」出品作家のサイモン・ラチンスキー
アーティスティック・ディレクター山村浩二氏と短編コンペティション「社会への眼差し」出品作家のサイモン・ラチンスキー

広島市で開催される2年に1度のアニメーション芸術の祭典「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」開会式が、8月14日に行われた。

HASは、「ひろしま国際平和文化祭」メディア芸術部門のメイン事業で、世界4大アニメーション映画祭のひとつとして知られた「広島国際アニメーションフェスティバル」が2020年に終了したのち、2022年に新たな形で生まれ変わった催しで、アニメーション映画祭としては日本唯一のアカデミー賞公認となっている。

ユニークなアニメーション作家たちが集い、長編、テレビ、ウェブメディアなど短編にかぎらずアニメーションの可能性と未来をパーソナルかつユニークに掘り起こすクリエイターたちを、古今東西・商業非商業の枠を超えて紹介する。今回のコンペティション各部門は、97の国・地域から、2634作品の応募があり、全76作品(短編72本・長編4本)が入選作品として選出された。

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今回は世界中から関係者が集う場としてのHAS会場に併設し、国境を超えたクリエイターの連携を目的とした「ひろしまアニメーションアカデミー&ミーティング(HAM)」(24年8月15日~17日)を新設。映画祭プロデューサーの土居伸彰氏は「前回はコロナ禍のため、交流については実現できませんでしたが、今回は海外からの人が集まる場所としての『ひろしまアニメーションシーズン』が初めて開催できることとなりました。国際的に人が集い交流する機能を、今回新設した『ひろしまアニメーションアカデミー&ミーティング(HAM)』で実現できればと思います」とアニメーション界の人的交流の重要性を語った。

さらに、1960年に始まったアヌシー国際アニメーション映画祭からの歴史を挙げ、「ここ広島でも、1985年からアニメーション映画祭が開かれていた歴史があります。冷戦期に誕生したアニメーション映画祭という文化は、 アニメーション製作者であるというその1点において共通する人たちが、国境や政治的な思惑を超えて交流してきた歴史を持つ場所です。様々な混迷を極める2024年ですが、アニメーション映画祭の誕生の原点にあるように、これからの5日間、私たちの目の前にあるのはアニメーションとコミュニケーションの2つだけです。そんな環境で生まれる個人と個人の間の交流こそ、『ひろしま国際平和文化祭』における平和と文化を作っていくもののはずです。映画祭をどうかお楽しみください」と呼びかけた。

共同プロデューサーの宮﨑しずか氏は広島市内のアートカルチャーを豊かにするために立ち上げられたプログラムについて、その取り組みと成果について報告した。

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選考委員で、映画祭アーティスティック・ディレクターの山村浩二氏は、今年のコンペティション作品の傾向を「AIを使った作品が急増した。時節柄、過去の大戦や戦争をテーマした作品、難民移民問題を扱ったものが目立った」と話す。そのほか、多彩な作品を取り揃えた各部門の特徴について解説する。

そして、「19世紀末に映画が発明されて以来、イメージというものは増殖し、まるで洪水のようです。スマホ、そしてここ近年のAIの発展でそれは加速しています。その中で、アニメーションは、人の手による創作性が高く意識される映像であり、これからますますニーズと重要性が増してくると思います。今日から5日間、アニメーションの歴史、そして最先端が折り重なった多様なプログラムをお楽しみいただければと思います」と開会を宣言した。

会期中は、選りすぐりの世界のアニメーションのほか、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「映画 窓ぎわのトットちゃん」「BLUE GIANT」など、近年話題を集めたヒット作の応援上映やトークイベントも開催、またファミリー層向けの作品の無料上映なども行われる。

「ひろしまアニメーションシーズン2024」は、8月18日まで開催。全プログラム、チケット詳細は公式HP(https://animation.hiroshimafest.org/schedule/)で告知している。1日券は3000円。1回券は1200円。そのほか全プログラム券や、大学生、高・中学生料金あり。

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