「無能の鷹」菜々緒主演でドラマ化 有能オーラが半端ないのに、圧倒的無能なヒロインを完全再現
2024年8月6日 05:00
菜々緒が10月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「無能の鷹」(毎週金曜午後11時15分~)に主演することがわかった。原作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載中のはんざき朝未氏の人気漫画。同局の連続ドラマで初主演を務める菜々緒は、どこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能の主人公・鷹野ツメ子(たかの・つめこ)を演じる。
有能オーラが半端ないのに、PCの起動も、コピーも、資料のホチキス止めも、何が分からないのかも分からない――想像を絶するレベルに圧倒的無能なのに全然気にせず清々しく生きる主人公・鷹野ツメ子。
現在の会社に就職したのは、東京・丸の内のオフィス街をパリッとした服でカツカツ歩いて、受付で社員証をピッとしたかったからという、まさかの理由だった。無能であるにも関わらず、面接でも持ち前の“デキるオーラ”でまわりに極上の勘違いを生み、なんと一発パスした強者。
入社後も、もちろんなことながら任せられる仕事もなく、難しいことを考えると頭が痛くなると堂々公言。怒られていても、怒られたことに気づかない。私が会社に必要とされているかではなく、私がこの会社を必要としているかが重要という、謎の自信に満ち溢れたまま、堂々と“無能ライフ”を謳歌していた。
一方、鷹野と同期入社の鶸田道人(ひわだ・みちと)は、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな残念サラリーマン。しまいには、社内ニートとなっている鷹野の相棒役を押し付けられ、不運すぎる社会人生活をスタートさせる。しかし、やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグが奇跡を起こしていって……。
オファーが来た際に原作漫画を読み、あっという間に読み進めていったという菜々緒は「電子書籍で原作を読んだのですが、コメント欄に『菜々緒で実写化してほしい!』という嬉しいご意見がいくつも見受けられました。この作品に、すごく運命や使命を感じていますし、多くの方に届いて、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです!」と意気込んでいる。
そのほか、鷹野の魅力や、「実は音読がすごく苦手で、カンペを読むのが不得意」という、自身の無能エピソードを明かしている。
脚本を務めるのは、「ハコヅメ たたかう!交番女子」(2021年/日本テレビ系)をはじめ、「監察医 朝顔」(2019年/フジテレビ系)、「正直不動産」(2022年/NHK)、「パリピ孔明」(2023年/フジテレビ系)など、数々の人気ドラマの脚本を手掛ける根本ノンジ。2024年後期にはNHK連続テレビ小説「おむすび」でオリジナル脚本作品が控えている。
さらには「忍びの家 House of Ninjas」(2024年)や、「アンナチュラル」(2018年/TBS系)、「最愛」(2021年/TBS系)、「トリリオンゲーム」(2023年/TBS系)など、数々のヒット作を生み出してきた村尾嘉昭と、「半沢直樹」(2013年/TBS系)、「下町ロケット」(2015年/TBS系)の棚澤孝義らが演出を務める。
菜々緒、原作・はんざき朝未氏のコメントは以下の通り。苗字にそれぞれ鳥の名前が入っている個性的なキャラクターたちを演じるキャストは、今後発表される。
原作を読んだ際、今までにないお仕事コメディだなという感想を持ちました。というのも、ヒロイン・鷹野ツメ子が最初から最後までずっと無能(笑)。ダメな主人公が切磋琢磨しながら、最終的に成長していくストーリーではないんです(笑)。新しい風が吹いたなという印象の原作でしたので、この令和の時代に、そんな斬新なお仕事コメディをお届けできるのがすごく光栄です。
できないことがあっても、清々しく生きている鷹野という存在は、すごく今の時代に深いメッセージを届けてくれると感じました。ダメな自分も認めてあげられるような、さわやかな無能さを皆さんにお届けできたらいいなと思っています。
私は、鷹野は禅とか仏のような、ある意味で超越した存在だと思っています。敵を作らないと言いますか、もはや《敵ができない無敵さ》といったものがありますし、超人的な部分もあり、そこが彼女の魅力なのかなと考えています。さらけ出してありのままの自分でいられるというのは、素晴らしいことだなと思いますし、ありのままの自分であるがゆえに、物事がうまく進むというのは、本来の人間のあるべき姿ですよね。今の時代、息苦しさを感じたり、切羽詰まった状況に置かれているような方もたくさんいらっしゃると思いますので、「私も大丈夫かもしれない」と、肩の力が抜けるような、クスッと笑える鷹野を演じていきたいです。
実は音読がすごく苦手で、カンペを読むのが不得意なんです。何回も噛んでしまって、何回もNGを出して…。このお仕事を始めて15年近く経つのですが、未だに慣れません。小学校の時から、授業で音読をするのが恐怖で仕方がなくて(笑)。それだけは、克服できないままですね。だけど、鷹野は失敗しても何も感じないんですよね(笑)。その精神性は、すごく勉強になります。
個性豊かなキャストの皆さんが、それぞれ個性的なキャラクターを演じられます。皆さんとの掛け合いであったりとか、テンポ感も楽しみですし、何度か打ち合わせもさせていただきましたが、その時に「これは本気で、真面目に芝居をするのが面白いよね」という意見で一致しました。大人が真剣に芝居をし笑わせる、面白みや楽しさが詰まった作品になると思います。そのあたりも注目して観ていただきたいです。
電子書籍で原作を読んだのですが、コメント欄に「菜々緒で実写化してほしい!」という嬉しいご意見がいくつも見受けられました。この作品に、すごく運命や使命を感じていますし、多くの方に届いて、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです! ぜひ楽しみにしていてください!
『無能の鷹』が実写化されると聞いて、不思議な感覚でした! 初連載作ということもあり、頭の中にしか存在しない物語を漫画の紙面という物理に落とし込むこと自体にまだワンダーを感じていたので、そ…それを元に生身の人間が現実の世界で演じる…?魔法みたいな話だなぁ…と思いました。
実写化される上で、鷹野のビジュアルのインパクトがわりかし大事な物語だと思うのですが、菜々緒さんに決まったことでその辺りの心配が一気に吹き飛びました!
菜々緒さんが元々持っていらっしゃる圧倒的オーラと生命力、ストイックそうな感じと鷹野のあの内面がどんなケミストリーを起こすのか、とても楽しみです!
脚本の根本ノンジさん、演出の村尾嘉昭さん、そしてプロデューサーの貴島彩理さんら、製作陣のこれまでの作品を拝見して面白かったことと、原作を大事に思ってくれてこちらの意思を丁寧に汲み取ってくださることもあり、ドラマオリジナルの要素もOKですよとお伝えしていました。
脚本を途中まで読んだところ、原作の核はそのままに、よりブラッシュアップされて面白いドラマになりそうな予感がしております!
そして何より鷹野のイメージにピッタリな菜々緒様!これから発表される豪華なキャスト陣!私自身が楽しみです!皆さんにもお楽しみいただければと思います〜!
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奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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2012年に逝去した若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションが、若松監督の死から6年ぶりに再始動して製作した一作。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描いた。門脇むぎが主人公となる助監督の吉積めぐみを演じ、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」など若松監督作に出演してきた井浦新が、若き日の若松孝二役を務めた。そのほか、山本浩司が演じる足立正生、岡部尚が演じる沖島勲など、若松プロのメンバーである実在の映画人たちが多数登場する。監督は若松プロ出身で、「孤狼の血」「サニー 32」など話題作を送り出している白石和彌。