米俳優組合、テレビゲーム業界を相手にストライキ実施? AI使用をめぐり対立深まる
2024年7月25日 11:00

米俳優組合のSAG-AFTRAが、テレビゲーム業界を相手にストライキを実施する可能性が浮上している。米ロサンゼルス・タイムズによると、昨年11月に現行契約が失効して以来、SAG-AFTRAはテレビゲーム業界と契約交渉を続けてきたが、AI技術の使用に関する条件について合意に至っていないという。
SAG-AFTRAは、昨年の映画・テレビ業界との交渉でも、AI技術の使用に関する条件が大きな争点となり、100日以上に及ぶストライキを実施した経緯がある。今回のゲーム業界との交渉でも、AIを用いて俳優の声や容姿を再現する際には事前の同意を得ることを契約に明記するよう求めており、さらにAIが俳優のパフォーマンスを模倣する場合には、適切な報酬の支払いも要求しているようだ。
ゲーム業界にとって、AIの活用は制作コストの削減や制作期間の短縮につながる可能性があり、積極的に導入を進めたい考えだ。しかし、俳優側としては、AIによる安易な代替が自らの仕事を奪いかねないと危惧しており、慎重な対応を求めているようだ。ゲーム制作会社の代表者は、AIに関する提案のほとんどで合意に達しているとしながらも、引き続き誠意を持って交渉を続ける意向を示している。
SAG-AFTRAがゲーム業界に対してストライキを実施すれば、2016年10月以来となる。当時は、ゲーム作品への出演に対する報酬の引き上げなどを求めて争議行為に突入した。今回は、AIの台頭という新たな事態を受けての交渉となるだけに、双方の主張の隔たりは大きく、先行きは不透明だ。
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