月面着陸の映像の真偽は? 宇宙飛行士・野口聡一氏らが語り合う「30年ぐらい前には、よく話題になっていた」
2024年7月16日 11:30
映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の公開直前イベントが7月15日、都内で開催され、宇宙飛行士の野口聡一氏、タレントの中川翔子、滝沢カレンが出席した。
本作は、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号に隠された極秘プロジェクトの行方を描いた物語。1969年、人類初の月面着陸を目指す国家的プロジェクト「アポロ計画」は失敗続きで、国民からも関心が薄れていた。そんななか、PRマーケティングのプロフェッショナルであるケリー(スカーレット・ヨハンソン)は、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という極秘ミッションを任されて……。
過去3度宇宙飛行を経験した野口氏と、宇宙が大好きという中川、滝沢が登壇。本作の題材となっている「月面着陸の映像」の真偽について、野口氏は「いまでこそこの話題はしませんが、僕が宇宙飛行士になった30年ぐらい前には、よく話題になっていた話」と語り出すと「映画にも出てきますが、旗が揺れていたとか、キューブリックならもっと上手く撮っただろう……みたいな話はありましたね」と回顧する。
中川は「こういう噂話大好きなんです」と目を輝かせると、「8割ぐらいは信じているんです」と持論を展開。滝沢は「私は月に行ったという話から入っているので、いろいろな噂が出ても、月に降り立ったというのは信じています。夢を壊さないでほしい」と懇願する。
映画をいち早く観たという野口氏は「エンドロールでNASAの長官であるビル・ネルソンや、ケネディ宇宙センターのトップであるボブ・カバナの名前が出てきたのを見てびっくりしたんです」と、ドキュメンタリーに近い映像になっていることに驚いたというと「当時のNASAの歴史に残らない裏方の人々をしっかりと記録してくれる素敵な映画になっています」と出来に太鼓判を押していた。
また「もし月に行くなら誰と?」というテーマになると、中川は「大谷翔平選手」と即答。先日、大谷選手が28号ホームランを打った試合を生観戦していたことを明かし「月の重力は地球の6分の1と聞いているので、月で131キロのボールは786キロにもなる。それを見てみたい」と理由を説明する。
すると野口氏は「僕が3回目に宇宙に行ったとき、宇宙から大谷選手と会話をしたんです」と発言。中川は羨ましそうに野口氏を見つめると「そのとき、同じように重力の話をしました」と裏話を披露していた。
映画に興味を持ったきっかけは、主人公をスカーレット・ヨハンソンが演じるから……と語っていた野口だが「アポロ1号の事故など実際に起きたこともしっかりリスペクトして描いている」と奥行きの深い映画であることを強調していた。
この日は、タモリのものまねで知られるジョニー志村がMCを務めた。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は、7月19日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
TOHOシネマズ プレミアムシアター&轟音シアター NEW
【今から映画館なら絶対に利用して】あなたがまだ知らない“追加料金ナシで味わう衝撃体験”レポート
提供:TOHOシネマズ
ヴェノム ザ・ラストダンス NEW
【超好きな映画を“観てない人”に観せてみたら】「マジ傑作。早く観とけばよかった」的に感謝された話
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
【解説・速報レビュー】賛否両論・衝撃のラストに備えよ…“大傑作”を100倍味わう徹底攻略ガイド
提供:ワーナー・ブラザース映画
スタンディングオベーションするほど超良作
【映画.com編集部員ベタ惚れ】辛口批評サイト100%支持に「マジ?」と疑うも…観たら“最幸”だった
提供:松竹
映画史に残る“サイコパス”爆誕
【伊藤英明演じるナオキがヤバすぎる】最愛の妻を何度も“作り直す”…狂気的な愛にブッ飛ぶ覚悟は?
提供:Prime Video
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
惑星クリプトXの研究施設では、宇宙ザメと宇宙植物が秘密裏に育てられていた。しかし宇宙船が隕石にぶつかり地球に落下。その際にサメ型クリーチャーも地球へと送り込まれてしまう。宇宙船が落下した荒野では、麻薬中毒のセラピーを受けていた若者たちが、地球の環境に適応し狂暴になったサメ人間 <シャークベイダー>に次々と襲撃され殺されていく!残った彼らは、宇宙船唯一の生き残り・ノーラと合流し、荒野からの脱出を試みるが…果たして、宇宙ザメと宇宙植物の恐怖から逃げ延びることはできるのか!
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
2012年に逝去した若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションが、若松監督の死から6年ぶりに再始動して製作した一作。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描いた。門脇むぎが主人公となる助監督の吉積めぐみを演じ、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」など若松監督作に出演してきた井浦新が、若き日の若松孝二役を務めた。そのほか、山本浩司が演じる足立正生、岡部尚が演じる沖島勲など、若松プロのメンバーである実在の映画人たちが多数登場する。監督は若松プロ出身で、「孤狼の血」「サニー 32」など話題作を送り出している白石和彌。
若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた映画「止められるか、俺たちを」の続編で、若松監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。 熱くなることがカッコ悪いと思われるようになった1980年代。ビデオの普及によって人々の映画館離れが進む中、若松孝二はそんな時代に逆行するように名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げる。支配人に抜てきされたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞めて地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをしていた木全純治で、木全は若松に振り回されながらも持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。そんなシネマスコーレには、金本法子、井上淳一ら映画に人生をジャックされた若者たちが吸い寄せられてくる。 前作に続いて井浦新が若松孝二を演じ、木全役を東出昌大、金本役を芋生悠、井上役を杉田雷麟が務める。前作で脚本を担当した井上淳一が監督・脚本を手がけ、自身の経験をもとに撮りあげた。