杉咲花、「あぶない刑事」タカ&ユージからのメッセージに感激「こんなことってあるんだな」
2024年6月24日 12:00

杉咲花が主演する映画「朽ちないサクラ」の公開記念舞台挨拶が6月22日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、杉咲をはじめ、萩原利久、豊原功補、安田顕、原廣利監督が出席。原監督が「帰ってきた あぶない刑事」も手掛けていることから、舘ひろしと柴田恭兵からサプライズでメッセージが到着し、登壇者たちが喜びをあふれさせた。
「孤狼の血」シリーズで知られる柚月裕子氏の小説を実写映画化した本作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない主人公の森口泉(杉咲)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。上映後の会場を見渡した杉咲は、「上映前と上映後だとまた空気が違って、映画が届いたんだなと今、実感しています」としみじみ。「うれしいし、緊張しますね。口コミが気になってしまって、調べています」とエゴサーチしていることを明かしながら、目尻を下げていた。

「静かに熱を帯びているような空気だった」と撮影現場を振り返った杉咲は、「安田さんとのシーンが多かった」と泉の上司である富樫役を演じた安田とのシーンがとりわけ印象に残っているという。「最初はどのようにコミュニケーションを取ったりできるのか緊張していたんですが、本当に気さくに話しかけてくださって。ご飯にも連れていってくださった」と他愛もない話もたくさん聞いてもらったと述懐。「うんうん、そうそう」とうなずいていた安田が「そういう時はすごくケラケラ笑ってくれる、すごくいい子。でも本番に入ると急に黙っちゃって」と肩を落とすと、杉咲が「そういうシーンなんです」と楽しそうにツッコむなど、2人の仲の良いやり取りに会場からも笑いが起こっていた。


安田は、「豊原さんは大先輩ですから、初めてご一緒させていただいて本当に光栄でした。会話のやり取りがピリピリとしているので、すごく緊張しました」と一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山役を演じた豊原との撮影について触れながら、「同期という設定。豊原さんはお若く見えますし、僕は年相応。少し髪の毛を後退させようと思って。僕は富士額なんですが、おでこのあたりを剃りました」とビジュアル面での役作りについて明かした。杉咲と安田が食事に行っていたと聞いた豊原は、「話しかければよかった。後悔しています」とこぼして2人も大笑い。泉に好意を寄せる平井中央警察署の署員、磯川役に扮した萩原は、「僕は皆さんと違って事件の中心にいるわけではなかったので、張り詰めていない瞬間もあった」そうで、隣にいた原監督は「利久くんは気さくに話もできるし、癒しだった」と話していた。


またサプライズで「あぶない刑事」に主演するコンビ、タカ役の舘ひろしとユージ役の柴田恭兵からメッセージが届くひと幕もあった。舘からのメッセージには、「杉咲花さん演じる主人公、泉の勇気、まっすぐな眼差しがすばらしかった。混沌とした時代だからこそ、正義を貫くことの大切さを改めて感じることができました。原監督とご一緒した『帰ってきた あぶない刑事』とは同じ刑事モノでも、真逆の世界観。共通するのは、映画に登場する刑事たちの魅力を存分に引き出すすばらしい演出力。原監督の映画作りの力を感じました」と杉咲や原監督への絶賛の言葉が込められていた。一方、柴田からのメッセージには、両作が同じ刑事モノであることから「間違ってもハーレーとショットガンで事件を解決しないように」と粋なコメントがつづられており、「原監督は『スタッフみんなといい作品を撮るぞ』という空気を作り上げて、これからもすてきな映画を作り出していくと思います。またどこかでお会いしましょう」とエールが送られた。
「泣きそうです」と感激しきりの原監督は、「びっくりして面白いことが言えないんですが、とにかくうれしいです。皆さんと作ったものが、垣根を超えて観ていただける。大変光栄」と熱っぽく語りつつ、「正反対の作品だったからこそ、頭の切り替えができた。ありがたかった」と言葉を絞り出した。


「こんなことってあるんだなと思って」と目を丸くした杉咲も、「監督のお人柄や積み重ねてきたものが、こうやって作品と作品が超えたところでつながったりすることがあるんだなと感動しました」と心を深く打たれた様子。原監督の父親である原隆仁が「あぶない刑事」に携わっていたことから、安田は「監督のお子さんには、こちら(朽ちないサクラ)の続編を撮っていただいて」とさらに父から子へと、バトンをつないでいくことを提案。原監督から子どもは「今、1歳半」だと伝えられると、「20年後くらいに。その頃には杉咲さんもすっかり円熟味を増して。我々はもういないかもしれない」と続けて会場の笑いを誘っていた。
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