笑福亭鶴瓶、7年ぶりグルー役に愚痴り放題も「思っている以上に愛されている」と実感
2024年6月10日 14:00

米イルミネーションの最新アニメーション映画「怪盗グルーのミニオン超変身」で日本語吹き替え版の声優を務めた落語家の笑福亭鶴瓶、歌舞伎俳優の片岡愛之助、女優の山田杏奈らが6月10日、都内のホテルで会見した。
グルーが主人公のシリーズとしては2017年「怪盗グルーのミニオン大脱走」以来7年ぶり4作目。鶴瓶は14年にわたりグルー役を担っているが、「7年もたったら初めてみたいなもんや。今回は途中で無理や、言いましたもん。苦労しました」といきなり愚痴り始めた。

さらに、「(吹き替え版の)監督がきつくて、グルーの感情に乗せて泣いてくれ言われても、あんな顔に乗せられへんわ。『ヤー』『ウエー』みたいなセリフばっかりで、マネジャーは台本を読み込め言うてたけれど、読み込んでどうすうの?」とクレーム。グルーの高校時代の同級生の悪党マキシム役で初参加の愛之助になだめられ、「でも、ちゃんとやり遂げましたよ。今回は本当に面白いですよ。笑えるし、ちょっと泣けるところもある」と自らを納得させながらPRに努めた。
長年同じ役を演じているからこそ、「アイドルグループの若い子も、小さい時から見ていて俺をグルーとして見てくれる人もいる。自分が思っている以上に愛されているのが分かった」と実感。ふたりの孫も大好きだそうで、作品を見ている時に後ろからグルーの声で話しかけたが「ふたりそろって『シーッ』てやられて、豪華なことやってやったのに。向こうが(声優をしていることを)分かるまで待ちます」と明かししょんぼりしていた。

愛之助は、「鶴瓶さんと同級生って、驚きましたし歌を歌うシーンがあることも知らなくて真っ青になった。ちょっときざで嫌味な役なので難しかった」と苦笑。鶴瓶は「楽しそうにテンション高くやってたやん。うまかったで」と太鼓判を押した。

グルーの三女アグネス役に抜てきされ、声優初挑戦だった児玉すみれは「グルーを100回くらい見て勉強しました」とあどけない笑顔。「父の日」を前にサプライズで黄色いバラの花束を贈られた鶴瓶は、「ありがとう。俺は(グルー役から)逃げられへんしな。(実の)お父さんにもちゃんとあげるんやで」と照れながら目を細めていた。
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