河合優実、入江悠監督からの手紙が難役を全うする指針に「迷ったときに立ち返ることができました」
2024年6月8日 21:35
本作は、2020年6月に新聞に掲載された「少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て、映画「SR サイタマノラッパー」シリーズなどの入江悠監督が脚本・監督を務めた物語。ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らしていた香川杏(河合)は、小学4年生から不登校となり、売春や麻薬などに手を染め、すさんだ生活をおくるなか、杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅(佐藤)、2人を取材するジャーナリスト・桐野(稲垣)と出会うことで、人生が変わり始めるが……。

満員の客席からの大きな拍手に迎えられて登壇した河合は「この作品は自分にとって、どんな作品とも比べ難い特別なものになりました」と語ると「昨日から公開されましたが、皆さんが観てくださることにすごく意味があるなと、今までで一番感じています。劇場に足を運んでくださって嬉しいです」とはにかむ。
河合は自身が演じた役について「ひとつの新聞記事から着想を得て作られた作品。新聞記事にはハナさんという仮名の方のことが書かれていたのですが、まずはハナさんに思いを馳せることから始まりました」とアプローチ方法を語る。そして「監督や他の登壇者の方もそうだと思いますが、ハナさんのことを考えて映画にするということに、とても恐れがありました」と葛藤のなかでの作品参加だったという。

しかし映画が公開され、鑑賞した人の感想を読んだという河合は「ハナさんや、劇中の杏のことを観てくださった方が、真剣に考えてくださっていることが伝わっているんだなと感じてすごく嬉しくなりました」と笑顔をのぞかせる。
そんな厳かな雰囲気でトークが進むなか、佐藤と稲垣が、入江監督が河合に自分の思いを手紙に書いて送ったという情報を得て「俺たちにはなかったよね」とすねたような発言をし、会場を和ませる。入江監督は「男同士ってすごくしゃべりやすいけれど、河合さんと二人だけで役の深い部分を話すのってなかなか難しいじゃないですか」と手紙を送った理由を説明する。


入江監督の発言に、やや納得していない表情を見せた稲垣と佐藤だが、河合が「どういう心づもりで撮影に臨むかとか、杏をどういう人だと思っているかなど、とてもセンシティブであり大切にしなければいけないことを、丁寧に書いてくださいました。迷ったとき立ち返ることができる、指針となるような手紙でした」と語ると、稲垣も佐藤も「それは大切だよね」と最後は納得していた。

また本作が生きていることに迫る作品であることにちなみ、「生きていると感じる瞬間」について聞かれると、稲垣は「朝起きたとき。今日も1日が始まるな、生きているなと思うんです。朝の時間が僕は好きなんです」と回答。河合は「客席に座って、なんて良い作品なんだろうとか、涙を流す瞬間、生きているなという気持ちになります」と語っていた。
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