「明日を綴る写真館」で映画初主演の平泉成、80歳のサプライズ誕生日に「幸せなことだね」 パート2にも意欲
2024年6月7日 21:49
平泉成が俳優生活60年で初めて主演した映画「明日を綴る写真館」の初日舞台挨拶が6月7日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。平泉は共演の佐野晶哉(Aぇ!group)、嘉島陸、咲貴、田中洸希、秋山純監督とともに登壇。「監督の映画に対する情熱、優しさ、若いスタッフと俳優たちが力を合わせて、こんなにも温かく優しい映画が作れた。後味のいい、本当にいい映画になった」と万感の表情で語った。
今月2日に80歳の誕生日を迎え、佐野からこの日メンバーカラーの緑のネクタイをプレゼントされ、急きょ着け替えて挨拶に臨んだ。佐野は、「もしからしたら着けてくれるかなと思ったけれど、めっちゃうれしい」と喜びを爆発させた。
さらに、サプライズで巨大なバースデーケーキが登場。会場が一体となった「ハッピーバースデー」の合唱で祝福され、「幸せなことだね。80歳になってこんな日が来るとは夢にも思っていませんでした」と目尻を下げた。
古い写真館を営むカメラマンという役どころ。30年来の付き合いがある秋山監督からのオファーに「最初はどうしようかなと思った。主役がうれしい年でもないし、台本を読んでできる役であればと思ったが、僕にピッタリだったので二つ返事でお応えした」と明かした。
平泉に弟子入りする気鋭のカメラマン役の佐野は、「現場に入ってもホッとさせる雰囲気をつくっていただきながらも締めてくれる。大先輩の遠い背中を見ていたら、今やメル友ですから。こんなに仲良くしていただけるとは思っていなかった」と自慢げに話した。
若手に囲まれた平泉も、「若い人はいいなあ。細いし、セリフ覚えも速いし、顔が小さい。芝居が始まるとサッカーのように、僕が蹴ったボールを皆でゴールに向かってくれるように芝居をしてくれた。いい関係で、たくさんの刺激をもらいました」と感謝。田中は平泉との共演シーンはなかったが、完成した作品を見て「いい芝居しているねえ」と褒められ、「凄く光栄で忘れられない言葉です。これを糧にこれからも頑張っていきます」と決意を新たにした。
80歳の目標を問われると、「何にもないよ」とおとぼけ。それでも、「お客さんが入れば、パート2をやりたいかなあ」と意欲を見せ、登壇者、客席からの盛大な拍手を気持ち良さそうに浴びていた。
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