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片岡千恵蔵主演「悪魔が来りて笛を吹く」70年ぶりの復刻上映に向けてクラウドファンディング実施

2024年6月3日 09:00

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片岡千恵蔵が金田一耕助を演じている
片岡千恵蔵が金田一耕助を演じている
(C)東映

戦前から戦後にかけて活躍した時代劇スター・片岡千恵蔵が主演した「悪魔が来りて笛を吹く(1954)」のデジタル修復プロジェクトが始動。“70年ぶりの復刻披露上映”に向けて、クラウドファンディングがスタートした。

1951年に発表された横溝正史氏の小説を、東映が映画化。千恵蔵が金田一耕助を演じており、1954年(昭和29年)に劇場公開。千恵蔵の“金田一耕助シリーズ”は7作品製作されており、本作は第4作目。探偵小説の巨匠・横溝氏の描く“はかま姿の金田一”のイメージと異なり、千恵蔵がスーツ姿でガンアクションも見せる。この貴重な映画のフィルムは永く現存しておらず、実際の映像を見ることは不可能と考えられていた。

片岡千恵蔵(左)、千原しのぶ(右)
片岡千恵蔵(左)、千原しのぶ(右)
(C)東映

このほど、奇跡的にロストフィルムが発見。「16ミリフィルムが東映に寄贈された」というニュース(NHK/2024年2月25日)放送直後から、SNSでは大きな反響があった。Xのポストにも「見たい」「配信して欲しい」「デジタル化を期待」「金田一の大ファン」「洋服を着た千恵蔵」「激アツ」など、復刻を望む声が多数投稿されていた。

ところが、発見されたフィルムは70年の時を経て、映像と音声の劣化が進んでおり、フィルムでの上映は難しい状態。ビネガーシンドロームによる劣化が進み、歪みや欠損、傷も多く、一刻も早いデジタル化が望まれる状況だったのだ。

欠損したフィルム
欠損したフィルム
(C)東映
欠損したフィルム
欠損したフィルム
(C)東映
通常のフィルムの状態
通常のフィルムの状態
(C)東映
今回寄贈されたフィルムの状態
今回寄贈されたフィルムの状態
(C)東映

そこで東映ラボ・テック株式会社の熟練した専門スタッフの手作業と最新修復技術を駆使し、デジタルデータとして映像を蘇らせることに。当時の興奮を現代の多くのファンへ“再び大スクリーンで届けたい”という思いから、同プロジェクトが始動している。

復刻披露上映会は「丸の内TOEI」スクリーン1での実施を予定
復刻披露上映会は「丸の内TOEI」スクリーン1での実施を予定
(C)東映

クラウドファンディングの目標金額は「195万4427円」。プロジェクト実行方式「All in形式」となっており、募集期間は「2024年6月3日(月)5:00 ~ 2024年7月30日(火)23:59」。返礼品として、2025年1月に予定している復刻披露上映会鑑賞権や先行配信視聴権などが用意されている。

クラウドファンディングの詳細は、以下のページに掲載されている。

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