2人きりでヨーコから遠くへ… ジョン・レノンと「失われた週末」を過ごしたメイ・パンがジョンとの恋愛、同棲を語る映像
2024年5月3日 09:00

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた“失われた週末”に関するドキュメンタリー映画「ジョン・レノン 失われた週末」で、ジョン・レノンと共に「失われた週末」を過ごしたメイ・パンが、当時を振り返る本編映像を映画.comが入手した。
ザ・ビートルズのファンには周知の事実ながら、本当の事情はよく知られていない“失われた週末”。重要な人物となるのは、ジョンとヨーコの個人秘書であり、プロダクション・アシスタントを務めていた中国系アメリカ人、メイ・パンだ。本作は、ジョンがヨーコの強い希望でメイと過ごすことになった、1973年秋から75年初頭にかけての18カ月間を、メイ本人の証言によって描くドキュメンタリーとなっている。
ジョンはこの間、メイの助けを借りて、最初の妻シンシア・レノンとの長男ジュリアン・レノンと再会することができ、“失われた週末”という呼び名とは裏腹に、アルバム「マインド・ゲームス」(73)や、エルトン・ジョンをゲストに迎え、全米シングルチャート第1位を獲得した「真夜中を突っ走れ」を含む「心の壁、愛の橋」(74)、自らの原点に立ち返る名盤「ロックン・ロール」(75)を創作。デビッド・ボウイやハリー・ニルソン、ミック・ジャガー、リンゴ・スターらとのコラボレーションや、ポール・マッカートニーとの久々の再会など、ザ・ビートルズ解散以降のソロキャリアのなかで最も多作で、商業的にも成功した時期を過ごした。
ジョンの「NYを出よう。2人きりでヨーコから遠くへ」という誘いで始まったLAで過ごした日々、メイ・パンは「10代の子たちのようにはしゃいでいた」と振り返る。
公開された映像では、しがらみから解放され、明るい笑顔を見せるジョンとメイの親密な姿が紹介されていく。LAに到着したが住む家もない。しかもグリーンカード取得をめぐる訴訟問題を抱えるジョンは金銭的な問題を抱えていた。それでも「有名人が住むベルエアで、レコード・プロデューサーのルー・アドラーに家を借りた」とメイが振り返る。「よく写真を撮り合った」とLAの家で互いに写真を撮りあうジョンとメイの姿が印象的だ。プールサイドでのんびりと読書を楽しみ、ギターを手に穏やかに微笑む素顔のジョンの姿が印象的だ。笑顔でピアノを弾くジョンにとって「失われた週末」は、自分を取り戻すための貴重な時間だったことが分かる。映像は、笑顔のメイを抱えるジョンというツーショットで締めくくられる。
メイ・パンは、「50年近く、私は多くの作家や専門家、“友人”、知人が私の人生を語るのを読んだり聞いたりしてきました。実際にその場にいた人はほとんどいないのにも関わらず! ほとんどの場合、彼らの回想はせいぜい歪曲されたもので、私の物語はジョンとヨーコが大衆の為に作り上げた神話の一部となってしまったのです」と、数多くのゴシップ記事などで「失われた週末」の真実は語られていなかったと指摘する。だからこそ「このドキュメンタリーでは、私たちの私生活を垣間見ることができ、私の目を通して旅に出ることができるのです」とコメント。本編では、メイ・パンだけが知るジョンの素顔と真実が映し出される。
「ジョン・レノン 失われた週末」は、イブ・ブランドスタイン、リチャード・カウフマン、スチュアート・サミュエルズが監督を務めた。5月10日より、角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
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