【「オッペンハイマー」本日公開】キリアン・マーフィら“アカデミー賞キャストたち”のアンサンブル特別映像披露
2024年3月29日 08:00
第96回アカデミー賞(2024)の作品賞を含む最多7部門で受賞を果たした「オッペンハイマー」が、本日3月29日に日本公開を迎えた。公開初日にあわせ、アカデミー賞キャストたちのアンサンブル特別映像(https://youtu.be/WET9W8u22bw)が披露された。
本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話に基づいて描いた作品。クリストファー・ノーランが監督、脚本を務め、主演キリアン・マーフィのほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.らが出演。第96回アカデミー賞では、作品賞のほか、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、撮影賞(ホイテ・バン・ホイテマ)、編集賞(ジェニファー・レイム)、作曲賞(ルドウィグ・ゴランソン)の7部門でオスカーを獲得した。
映像は、ロスアラモスの砂漠で実験に挑むオッペンハイマーが「我々は未来を想像し、その未来に恐怖を覚える」と世界を変える可能性に言及する場面から始まる。マーフィーが演じるオッペンハイマーはアメリカの国家プロジェクト「マンハッタン計画」を率いた人物。彼の頭脳と心に観客を導くために、監督・脚本・製作のノーランは「初めて一人称で脚本を書いた。オッペンハイマーの視点で読み進めてほしくてね」と語る。
そんな脚本を読んだマーフィは「珍しい形式だから一瞬戸惑ったけど、意味が分かった時、責任重大だと感じたよ」と気を引き締めたようだ。
主役にマーフィが決定すると、ノーラン監督は「脇を固める名優も必要だ」と、ロスアラモス研究所に集う科学者、軍人、家族らのキャスティングを進めた。ブラントは「クリス(クリストファー)に呼ばれたらどんな作品でも出る」とオッペンハイマーの妻キティ役を快諾。かつての恋人ジーン・タトロック役のフローレンス・ピューも「断るなんてイカれてる。おそらくみんなそう言うはずよ」と出演を決めたようだ。
戦後、オッペンハイマーと対立することになるアメリカ原子力委員会の委員長で米海軍少将のルイス・ストローズを演じ、自身初となるアカデミー賞助演男優賞を受賞したダウニー・Jr.は「台本を読んだ瞬間、非常に鋭いビジョンがあると感じた。それを再現できたら名作になるだろう」と確信した。このビジョンとは、オッペンハイマーの主観をカラーで描き、戦後に出会った後、やがてオッペンハイマーと対立していくストローズのパートをモノクロで撮影したノーラン監督の映像表現への挑戦を指している。
続いて、マンハッタン計画を最高責任者である米陸軍の将校レズリー・グローヴス役のデイモンが登場。「グローヴスを知るため彼の経歴を調べ、クリスに人物像を確認した。軍人のグローヴスはいわば科学者たちの子守役だ」と役作りを進めた。一方、ダウニー・Jr.は「ストローズという人物を中立的な視点で理解した。有能で正義感の強い役人だが常に画策している。裏で糸を引いているんだ」と、時には強引に計画を進めるストローズを体現した。
ブラントは「女性らしさを求める風潮に、キティ・オッペンハイマーは逆らった。彼女の反骨精神にすごく心を引かれた」、ピューは「ジーン・タトロックは利己的だけど、オッペンハイマーをはじめ誰も彼女をとがめない」と、先見的なふたりのキャラクターを作り上げていったようだ。
マーフィは「オッペンハイマーの視点は特異だ。物理学者としての行動や責任にすごく興味があった」と説明。初となるアカデミー賞監督賞に輝いたノーラン監督は「主要キャストの演技力に加えて、全体としての調和も重視している。それを肌で感じているのは役者自身だ。監督として彼らの視点を持つために毎日 現場に足を運んだ」と結んでいる。
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