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坂本龍一さん死去から1年 最後のコンサート映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」坂本さんのコメント映像、スタッフコメント公開

2024年3月28日 13:00

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数々の名曲を残した坂本龍一さん
数々の名曲を残した坂本龍一さん
(C)KAB America Inc./KAB Inc.

2023年3月28日に死去した坂本龍一さんの最後のピアノ・ソロ演奏を記録した、長編コンサート映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」。坂本さんの一周忌である本日、収録場所で撮影した坂本さんのコメント映像、及び監督の空音央、撮影のビル・キルスタイン、編集の川上拓也、録音・整音のZAKからコメントが公開された。

本作は、長年闘病生活を続けていた坂本さんが最後に演奏したソロ・コンサートを映したもので、2022年9月、東京のNHK 509スタジオで行われた撮影に、2000年に坂本さんのためにカスタムメイドされ、長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノだけで臨んだ。「Merry Christmas Mr. Lawrence」、2023年に発表された最後のアルバム「12」からの曲、初めてピアノ・ソロで演奏された「Tong Poo」まで、自身が選曲した20曲から構成されている。

坂本さんが全面的に信頼を寄せた監督と撮影クルーたちが入念に撮影プランを練り上げ、親密かつ厳密な、世界でひとつしかない宝物のような映画空間を生み出した。坂本さん自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成した、最初で最後の長編コンサート映画だ。ベネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映以降、ニューヨーク、山形、東京を始めとする世界中の映画祭で絶賛され、既に28カ国もの国と地域での公開が決定している。(3/25時点)

画像2(C)KAB America Inc./KAB Inc.

海外メディアからは「坂本龍一の音楽的キャリアの広さと深さの全てを完璧に表現している」(Variety)、「これは坂本龍一からの贈り物だ」(The New York Times)、「1台のピアノ演奏から生まれるあらゆる音の響きや息遣い、モノクロームで演出された光の変化、丁寧なカメラワーク、そして映し出される世界的音楽家。これは言葉のない心を揺さぶられるドラマである」(The Hollywood Reporter)と多くの賞賛を集めている。

撮影が行われたのは2022年の9月。このほど公開された映像では生前の坂本さんが「2020年の6月に癌であることが分かり、表立った活動はしておらず現在も治療を続けています」と自らの状況を説明。そして「かなり体力も落ちてしまって、通常のコンサートは難しいんですよね。今回は1曲ずつここで撮影して編集し、一つのコンサートとして発表することにしました」と本作を撮影するに至った経緯を話す。続いて本作の収録場所となったNHKの509スタジオについて、1980年代にDJを務めていたNHK-FM「サウンドストリート」当時の話を交えながら、坂本さんが「日本でいちばん音のいいスタジオ」と評する場所での撮影が実現したことを語った。そして、最後に観客に向けて「通常のコンサートのように楽しんで頂けたら。それでは、Enjoy!」と締めくくっている。

約30名ものスタッフが集い、8日間に渡り撮影が行われた。モノクロの4Kフォーマットカメラ3台を使用し、通常のコンサートでは見ることのできなかった坂本の表情、ペダルを踏みこむ音など、坂本の身体表現と共に奏でられる楽曲の素晴らしさを大スクリーンで堪能できる。「Ryuichi Sakamoto | Opus」は、4月26日より坂本さんが音響監修を務めた109シネマズプレミアム新宿で先行公開、5月10日に全国公開される。

▼スタッフコメント全文(敬称略)
■監督:空音央
坂本龍一が意図したコンサートをできるかぎり忠実に映画化するため、本人含めスタッフ一同、全身全霊でOpusを作り上げました。出来上がった映画には物語やセリフはありません。ピアノと身体、音楽と表情だけのコンサート映画です。ウトウトしたら音楽に揺さぶられながら寝ちゃうのも一興。本物のコンサートのつもりで音に身を預け、体験していただければ、本人も嬉しかったんじゃないかと思います。Enjoy the concert!
■撮影:ビル・キルスタイン
Ryuichi Sakamoto | Opus」での私の担当は照明とカメラでした。撮影が始まると、坂本さんの演奏、美しいオーケストラ・レコーディング・ホール、入念なサウンド・レコーディングが相まって、まるで大聖堂で撮影しているかのような、あるいは森の中でじっと座っているかのような、独特の雰囲気が生まれました。私は常に観察する状態を維持するよう努めようと、坂本さんのライブ・パフォーマンスをスクリーンに収めるために、あらゆる仕草やディテールを記録できるように準備しました。
My responsibilities on Opus were light and camera. Once filming began, the combination of Mr. Sakamoto’s performance, the beautiful orchestral recording hall and the meticulous sound recording created a unique atmosphere – as if we were filming in a cathedral or sitting motionless in a forest. I tried to maintain a state of constant observation - to be ready to record every gesture and detail that could help translate the experience of Mr. Sakamoto’s live performance to the screen.
■編集:川上拓也
監督や現場スタッフのみなさんが、それぞれの役割を全うされて、丁寧に捉えた美しい撮影素材をお預かりし、その素材の素晴らしさに常に新鮮な刺激を受けながら、坂本さんが音のひとつひとつと語り合うドキュメンタリー映画と捉え、編集しました。大変光栄であり、純粋に楽しい作業でした。
■録音・整音:ZAK
この音を通して、その創造力、ピアノと一体化した身体、それが空間と調和する美しい生命を見て欲しい。

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