野田洋次郎「絶対誰にも任せたくなかった。」 珠玉の書き下ろし主題歌について語る、映画「パレード」特別インタビュー映像公開
2024年3月13日 14:00
野田洋次郎(RADWIMPS)が映画「パレード」のために書き下ろした劇伴音楽、そして主題歌「なみしぐさ」について語る特別インタビュー映像(https://www.youtube.com/watch?v=RSZP4R501_s)が公開された。映像では、本作に対する並々ならぬ想いと、貴重な制作秘話を語っている。
長澤まさみが主演し、坂口健太郎、横浜流星、リリー・フランキー、森七菜が共演した本作は、旅立ってしまった人の目線で、遺された人への想いを描く愛の物語。「余命10年」「最後まで行く」の藤井道人監督がメガホンをとり、今村圭佑が撮影を担当した。
瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤)。離ればなれになった息子・良を捜す彼女は、道中で青年・アキラ(坂口)や、元ヤクザの勝利(横浜)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会う。ここは“想いを残した者たちがとどまる世界”だった。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく。
2月29日に配信開始されると、配信直後からSNSを中心に話題を呼び、日本における週間映画TOP10で2週連続1位、Netflix週間グローバルTOP10(非英語映画)で10位を獲得(3月13日時点)。野田が手掛けた劇伴音楽、主題歌の「なみしぐさ」も話題となり、SNS上では「エンドロールと共に流れる野田洋次郎の『なみしぐさ』が良すぎてボロボロに号泣。この映画を観たら、あの人も見守ってくれてるかなって思えて優しい気持ちになれる」「映画における音楽の大切さを痛感した。エンドロールで『なみしぐさ』が流れ始めた途端、ぶわっと感情が押し寄せてきて、自分事となって涙が自然と流れた」など絶賛の声が上がった。
野田と藤井監督は「余命10年」からの盟友でもあり、企画段階から藤井監督のラブコールを受けて再タッグが実現。野田は脚本の重要さに触れた上で、「監督に対する信頼と愛がないと劇伴は出来ない。監督をどれだけ喜ばせるられるかな? 感動させられるかな?という事を第一に考えているので、そう思える人とじゃないと出来ない」と、映画音楽を手掛けるときに大切にしているポリシーを語る。
本作は野田にとって初の配信作品の音楽制作となったが、「Netflixで流れる作品なので求められることがいくつかあると思った。家の色々な環境で、もしかしたらスマホで視聴されるとなると、ものすごい音響で流れる訳ではないからこそ、今までの劇伴とは違う作り方をした」と貴重な制作の裏側も披露。
野田は制作過程を振り返り、「まだまだできたんじゃないか」と悔しさを滲ませながらも、「凄くかけがえのない作品に出会えた。その一部になれた事が誇らしかった」と語り、「これは誰にも任せたくなかったと思ったし、俺以外の誰がこの音楽作るんだよって出来上がった時に思ったし、これは一生自分にとっての誇りになる作品」と自信をのぞかせる。映像の後半では、「あとどれだけ(音楽)を作れるんだろうか」と年齢を重ねたことで感じている焦りや、音楽に対するひたむきな思いを明かしている。
映画「パレード」はNetfilxで独占配信中。
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