ザック・エフロンの“肉体改造”がハンパなかった 「アイアンクロー」で筋骨隆々のプロレスラー役【裏話を紹介】
2024年3月12日 18:00

「A24」の最新作「アイアンクロー」(4月5日公開)に主演したザック・エフロンが“とてつもない肉体改造”を実践している。公開前からSNSで話題になっている筋骨隆々な肉体……これを、どのように完成させたのか。本記事では、裏話を紹介しよう。

「マーサ、あるいはマーシー・メイ」の鬼才ショーン・ダーキン監督が、プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を映画化。1980年代初頭、元AWA世界ヘビー級王者のフリッツ・フォン・エリックに育てられたケビン、デビッド、ケリー、マイクの兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビューし、プロレス界の頂点を目指していた。しかし、世界ヘビー級王座戦への指名を受けたデビッドが、日本でのプロレスツアー中に急死したことを皮切りに、フォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われ、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになっていく。
ダーキン監督は、エフロンの長年のファンで、なかでもコメディが好きだった。自身の映画の世界のなかで、ありのままのザックを見てみたいと思っていたそうだ。
ダーキン監督「ザックは素晴らしい役者だ。私は彼のような役者に惹かれる。彼を私の世界に招いて、すべてそぎ落としたら? 私はよくそんなことを考えるんだ。どうしたら面白いか、どうしたら違う種類の演技を引きだせるか、ってね」

ケビン役に挑むことになったエフロンは、本作での肉体改造について「これまでで一番、肉体的にやりがいのある挑戦のひとつだった」という。「経験したことのない、過酷なトレーニングと食事制限をはじめた。辛かったよ。でも最終的にはそれが、ケビンとは何者なのかという深い洞察につながった」と振り返る。
「私は根っからの完璧主義者なので、挑戦する用意があると分かっていました。想像力が暴走しました」と語るエフロン。役作りに取り組んだ8カ月のプロセスを具体的に説明することを躊躇しているが、その結果は驚くべきものだった。
エフロンは15ポンド(約6.8キロ)の筋肉を増やすためのトレーニングから始め、1日に何時間ものワークアウトを行った。
エフロン「それから昔ながらのボディビルディングとオリンピックのリフティングのようなトレーニングも取り入れた。プロレスラーのあの独特の見た目を実現するのは本当に大変だった」

ディズニー・チャンネルの「ハイスクール・ミュージカル」シリーズやミュージカル映画「ヘアスプレー」、「グレイテスト・ショーマン」などでダンススキルを発揮してきた。ダンスとレスリングは驚くほど似ていたようだ。
エフロン「どちらにも振り付けの要素があり、やればやるほど上達する。パートナーと一緒に行動するという感覚についても自分がリードすることもあれば、相手を引き離すこともある」
そんなエフロンでも“初日”は辛かったようで「1日目は辛かった。本当に辛かった。最悪だよ。マットに倒れるんだけど、これが硬いんだ。スプリングが入っているとはいえ、当たりどころが悪いと下には金属の棒が入ってるからね」と語っている。

なお、セットに入ってもキャストはトレーニングを続けていたそう。ケリー役のジェレミー・アレン・ホワイトはこう振りかえっている。
ホワイト「すごく楽しかったのは、毎日ジムに行くようにしたこと、ほとんど毎日ジムにいたね。セットに入ってからは、ザックはトレーニング機器が揃ったテントを用意していたんだ。だから、ワークアウトから戻ってワークアウトして、撮影して、またワークアウトみたいな感じだった」
また、デビッドを演じたハリス・ディキンソンはこう語っている。
ディキンソン「誰かと格闘技の手合わせをするときや、一緒に演技をするときは、相手と深く身体的にかかわることになる。社会的な境界線から、知りあうまでに時間がかかることもあるけれど、そういうものをすぐに乗り越えることができる。ザックとは、タッグを組んでレスリングをはじめてからというもの、結束が生まれた」
セットに入る前のトレーニング・キャンプのようなものは、フォン・エリック4兄弟の絆を深める濃密な期間となり、スクリーンで見られるケミストリーの土台を作ったようだ。
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