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スパイガジェットが暴く“美女”の正体は? マシュー・ボーン監督「アーガイル」緊迫の心理戦映像&キャスティング秘話

2024年2月23日 18:00

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“スパイ映画らしさ”があふれ出ているシーン
“スパイ映画らしさ”があふれ出ているシーン
(C)Universal Pictures

キック・アス」「キングスマン」シリーズを手掛けたマシュー・ボーン監督のスパイアクション映画「ARGYLLE アーガイル」の本編映像が、このほど公開された。

人気作家エリー・コンウェイは、凄腕エージェントのアーガイルが世界中を飛びまわり、謎のスパイ組織の正体に迫るスパイアクション小説「アーガイル」シリーズの新作を準備中。愛猫のアルフィーとともに列車である場所へ向かっていたエリーは、突如謎の男たちに命を狙われ、間一髪でエイダンと名乗るスパイに助けられる。自分が書いた小説が現実のスパイ組織の行動を言い当てていた事を知ったエリーは、空想だったはずの世界と命が狙われる現実の境界が曖昧になりながらも、敵の一歩先を行くために世界を駆け巡る。

本編映像は、屈指のスパイ能力を持つエージェント・アーガイル(ヘンリー・カビル)と、アーガイルの相棒であり自称“筋肉”担当の親友ワイアット(ジョン・シナ)、そして捉えどころのない魅惑的な謎の美女であり宿敵のルグランジェ(デュア・リパ)の姿をとらえたもの。緊迫した雰囲気の中、テーブルを囲み、刺激的な駆け引きを繰り広げる“スパイ映画らしさ”があふれ出ているシーンだ。

アーガイルとワイアットに挟まれ逃げ道が無くなったルグランジェ。身体に銃口を向けられ「誰だ?」「答えないと君は死体と化す」と脅される。やがて、ルグランジェはおもむろにスマホを要求すると、まったく臆することなく自身の網膜をスキャンさせ、自信に満ちた表情のまま「私たちはそう違わない」と意味深な発言を放つ。アーガイルからテロリストだとにらまれても食い気味に「なら、あなたは何?エージェント・アーガイル」と切り返す……互いに一歩も引かない緊迫の心理戦が展開している。

グラミー賞受賞のスーパースターとしてミレニアル世代から絶大な支持を得ている世界的歌姫のデュア・リパは、本作が実質的な映画デビュー作に(正式に映画デビューを果たしたのは「バービー」だが、ボーン監督はそれ以前に本作のキャスティング&撮影を行っていた)。

「ルグランジェは本当に私の分身だと思う。これからは常に自分の一部でありつづけるわ」と自身が演じた役について振り返るデュア・リパ。ボーン監督は、ルグランジェという役について「ヘンリー・カビルと渡り合えるだけでなく、古典的なスパイの世界観を体現出来る人物を探していた。一見しただけで誰だか分かることと、グラマラスさが重要だった」と明かしている。

ボーン監督は、アーガイルというキャラクターについても、絵に描いたような格好良いスパイの役には、礼儀正しく気高く超人的な雰囲気を醸し出し、深刻なドラマとアクションを演じ切れる俳優の起用を命題としていた。「ヘンリーならあらゆる古典的スパイの要素を表現してくれるような気がした。私がスパイに求めること全てを造作もなく叶えてくれたよ」とアーガイルを見事に体現したカビルに賛辞を贈っている。

ジョン・シナは「キングスマン」シリーズの大ファンであり、「たとえオファー内容が『背景に立っていてくれ』だけだったとしても受けていたよ。マシューは、ゼロから世界観を作り上げる類まれな能力を持っている。彼はほぼ何も無いような所から名作映画を生み出せるんだ」と逆オファーのごとくボーン監督に熱意を伝えていたそう。

その熱い想いを受けたボーン監督は「たった2週間のちょっとした役をオファーしたが、彼は熱意を持って受けてくれた。さらに人としても素敵で、今まで会った中でも最も印象的な人だったよ。上を目指そうとする強い意志があるだけでなく、誰に対してもとても親切だ。この作品に加わってもらえて良かった」と語っている。

ARGYLLE アーガイル」は、3月1日から全国公開。

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