「哀れなるものたち」世界最高峰の映画美術に迫る 主人公が住む世界を桁違いのスケールで“ゼロ”から構築
2024年1月26日 14:00

第96回アカデミー賞では作品賞を含む11部門にノミネートを果たした「哀れなるものたち」(公開中)の映画美術に迫る特別映像(https://youtu.be/Ku0JDAEGGBs)が、このほど公開された。
「女王陛下のお気に入り」のエマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督が再タッグを組んだ本作は、“生まれたての女性”という前代未聞の設定を持つベラ(ストーン)の空前絶後の冒険を描いたもの。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望に駆られて身を投じたベラ。ヨーロッパ横断の旅は激動の果てにどんな結末をもたらすのか――。第80回ベネチア国際映画祭では金獅子賞、第81回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(エマ・ストーン)の2部門で受賞している。

ロンドン、リスボン、広大な海に浮かぶ豪華客船、パリといったさまざまな土地や場所を舞台にしている。本作の壮麗で緻密な世界観を作り上げていくうえで、最も重要なポイントのひとつとなったのが美術セットだった。
映像では、ストーンをはじめ、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、そしてランティモス監督が登場。ランティモス監督が「本作では、ベラが見て感じるままの世界を創造すべきだと思った」と語り始めると、スタッフが高所作業車でセットを組み立てる様子や、街の一角に水辺を作り上げるといった“まるで街全体を製作している”かのような大規模なメイキングシーンが映し出される。


ロンドン・リスボン・パリの街並み、船内などのセットをとらえた散策映像とバクスター家の最終セットの3D映像からは、本作のために作り上げられた世界の壮大さがうかがえるだろう。
美術を手掛けたのはジェームズ・プライスとショーナ・ヒースのタイプの異なる2人の世界的アーティストだ。ストーンは「最初にセットのカタログを見たときは感動したわ。2人の異なる感性が見事に調和していたの」と語り、続けてラファロは「彼らが作り上げた世界はビクトリア朝で夢のようできらびやか。視覚に強烈に訴えかける」、そしてデフォーは「我々が語る物語そのものだ。洗練された美意識とユーモアがある」と名優たちが口を揃えて賛辞を贈っている。

セットは壮大なだけではなく、緻密さも兼ねそろえている。ストーンは“魚や海藻が描かれた天井”や“耳のついた鏡”、“街の景観が縫い込まれた寝室の壁”など本作でしか味わうことのできないオリジナリティあふれる美術の数々を紹介しながら「ベラの寝室で暮らしたいわ」と思い入れを語る。ユセフも「セットが自分と役をつなげてくれた。何も作る必要はなかった。すべてそこにあるからね」とコメント。
映像の最後には、最新技術とミニチュア模型や風景画などの昔ながらの手法を組み合わせて撮影が行われたことも明かされ、唯一無二の世界観を作り上げるうえでの並々ならぬこだわりが確認できる。

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