ミュージカル映画「ミーン・ガールズ」首位デビュー! ジェイソン・ステイサムの養蜂家アクションが2位【全米映画ランキング】
2024年1月16日 14:00
「マーティン・ルーサー・キング牧師の日」(1月15日)を控えた1月第2週の北米映画市場は低調で、コロナ禍以降の同時期の週末のなかで最低の成績となりました。
週末3日間の興行収入ランキングの首位を飾ったのは、人気映画「ミーン・ガールズ」(2004)をミュージカル映画としてリメイクした「Mean Girls(原題)」(パラマウント)。リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、アマンダ・セイフライド、リジー・キャプランらが共演したオリジナル映画と、その後のブロードウェイミュージカルも手がけたティナ・フェイが脚本を担当しました。
このミュージカル版では、アンガーリー・ライス(「スパイダーマン ホームカミング」)が主人公ケイディを演じ、舞台版に出演したレネー・ラップ、アウリー・クラバーリョ、ジャケル・スパイビーが参加。アメリカの高校を舞台に、学生同士の派閥対立などのいざこざに巻き込まれていくケイディの姿を、歌とダンスで描きます。週末3日間で興収2800万ドルをあげ、24年公開作品のオープニング興収として最も良い数字に。当初、ストリーミング配信のみを予定していたパラマウントにとって、サプライズともいえるヒットを記録しました。
2位は、ジェイソン・ステイサム主演のアクションスリラー「The Beekeeper(原題)」(アマゾン、MGM)。ステイサムが演じるのは、「ビーキーパーズ」(養蜂家)と呼ばれる極秘組織の元工作員で、いまは養蜂家として平凡に暮らすアダム・クレイ。彼は、フィッシング詐欺に遭い自殺した隣人の復讐のため、詐欺組織に乗り込んでいきます。ジョシュ・ハッチャーソン、ミニー・ドライバー、ジェレミー・アイアンズらが共演し、デビッド・エアー(「スーサイド・スクワッド」)が監督を務めました。週末3日間で、オープニング興収1600万ドルをあげました。
ラキース・スタンフィールドが主演したコメディ「The Book of Clarence(原題)」(ソニー)は、9位に初登場しました。ジェームズ・サミュエル監督(「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野」)が、聖書の時代を描いたハリウッドの古典映画にヒントを得てオリジナル脚本を執筆。スタンフィールドは、1世紀のエルサレムを舞台に、救世主イエス・キリストに便乗して金持ちになり、有名になろうとする男クラレンス役を務めました。ジェームズ・マカボイが行政長官ポンテオ・ピラト、ベネディクト・カンバーバッチが、同じく救世主になりすまそうとするベンジャミンに扮しています。製作費4000万ドルに対し、週末3日間興収250万ドルを記録しました。