デビッド・リンチ「フェイブルマンズ」カメオ出演を語る 出演の“第一条件”も明かす
2023年12月25日 13:00
鬼才デビッド・リンチ監督が、スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画「フェイブルマンズ」にカメオ出演について英エンパイア誌に語った。
「フェイブルマンズ」は、映画づくりにのめりこんでいく主人公サミーと家族の軌跡を描いたヒューマンドラマ。「マルホランド・ドライブ」「ツイン・ピークス」など独自の世界観を切り開いてきた鬼才リンチは同作で、若き日のスピルバーグに大きな影響を与えた、偉大な映画監督ジョン・フォードを演じ、映画の最後の5分間で大きなインパクトを残した。
リンチはエンパイア誌のインタビューで、スピルバーグから直接電話でオファーを受けた際、「最初はやりたくなかったんだ」と当時の心境を告白。「演技に関しては、意図的に遠ざかろうとしてきた。ハリソン・フォードやジョージ・クルーニーのような人たちにキャリアのチャンスを与えるためにね」と出演を渋った理由を説明した。
また、出演の第一条件が撮影現場にスナック菓子の「チートス」を用意することだったことも語った。「チートスが一番だ。大好きなんだ。チャンスがあれば必ず手に入れる」。さらに、頻繁に食べるわけではないが、「買うなら大きな袋がいい。一度食べ始めたら……ペースダウンして実際に止める前に、かなりの量が必要だからね。小さな袋だと、もっと見つけるために何日も歩き回るはめになる。すばらしくおいしいよ」と熱弁した。
そして、劇中でフォード監督が主人公に与えた、画面の構図における地平線の配置に関するアドバイスにもコメントした。「ジョン・フォードは、あの若い青年に短時間の教育で、さまざまなことを教えることができただろう。だけど、彼は地平線を選んだんだ」と見解。
「でも、彼の言ったことは本当なんだ。真ん中の地平線なんてクソつまらない」。