【ネタバレなし】「劇場版 SPY×FAMILY」最速レビュー 家族で楽しめる娯楽作、アーニャの見たことがない姿も…
2023年12月22日 17:30
注目の劇場アニメ「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」の公開が、本日12月22日からスタートしました。22日午前0時からの最速上映を、東京・TOHOシネマズ池袋で見てきたアニメハック編集部員Gが、これから見る方の興をそがない範囲で同作のレビューをお届けします。
編集部員Gは、原作漫画は未読(すみません。いつか読みたいと思っています)、アニメシリーズはすべて鑑賞ずみで、明日23日で最終回をむかえるテレビアニメ「SPY×FAMILY Season 2」も楽しみにしている、アニメ版の「SPY×FAMILY」ファンです。
公開前日に掲載した以下の記事で、「劇場版を見るのに予備知識はなくて構いません」と書きました。じっさい作品を見ると、序盤でロイド、ヨル、アーニャら主要キャラクターの立ち位置が思った以上にしっかり描写されていて、これまで「SPY×FAMILY」に触れてこなかった人が見てもまったく問題ないつくりでした。
「ジャンプ」関連作品でいうと、「僕のヒーローアカデミア」のテレビアニメ版と劇場アニメ版の関係に近い印象で、劇場版単独で初見の人も十分楽しめつつ、シリーズのファンがより楽しめる要素もちりばめられた、オールレンジの安定安心の娯楽作に仕上がっています。
劇場パンフレットのスタッフインタビューを読むと、テレビアニメ版のテイストを踏襲しつつ、子どもを含めた家族みんなで楽しめるような作品を目指していたそうで、その狙いどおりの映画になっていると感じました。
「SPY×FAMILY Season 2」では、豪華クルーズ船を舞台にした「豪華客船編」が複数話にわたって展開されました。「豪華客船編」では、ヨルにスポットがあてられ、客船で要人をガードするヨル、客船でのんびり過ごすロイドとアーニャの様子が並行して描かれながら、要所要所で絶妙に交わるというエピソードでした。
劇場版は、アーニャのステラ獲得のため3人で家族旅行にでかけるところからはじまります。物語の後半では、公開直前PVでも描かれているように大型の飛行戦艦を舞台にアクションが繰り広げられます。
「Season 2」ではヨル、ロイドとアーニャと基本別々だった3人が、劇場版では3人(&犬のボンド)そろって初の家族旅行にでかけ、アクションの舞台も海から空へと変化。テレビアニメ版をリアルタイムで見ている人には、劇場版と対になったエピソードとしても楽しめるはずです。
「SPY×FAMILY」の顔と言って過言ではないほど、作品のアイコンの役割を果たしている少女アーニャは劇場版でも大活躍します。
旅行中の列車内で、世界平和を揺るがす重大な秘密が入ったチョコレートを飲みこんでしまい、旅先でもはしゃいでトラブルの連発……。映画後半では、これまで見たことがないアーニャの姿を見ることができます。最速上映は深夜だったため反応を見ることはできませんでしたが、子ども(だけでなく大人も)はきっと大喜びすることでしょう。
入場者特典の冊子「『SPY×FAMILY CODE: White』Film Files」は、全国合計400万人限定で配布中です。冊子の冒頭にも書かれていますが、冊子の中身は映画鑑賞後にご覧になることを強くお勧めします。とくに、巻末掲載の原作者・遠藤達哉氏描き下ろし漫画は、映画鑑賞を前提にした内容ですのでご注意を。カバー下の表紙も別の絵が印刷されている(素晴らしい!)ので、映画を見てからめくるようにしてください。
冊子の中身は、劇場版の設定資料、キャスト・スタッフのコメント、アニメ「SPY×FAMILY」恒例のキャストによるイラスト企画など、全80ページ盛りだくさんの内容です。できれば早めにご覧になってゲットしてください。
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