杉咲花、「市子」戸田彬弘監督から2通目の“ラブレター”に泣き笑い「達筆だと思っていたのに…」
2023年12月9日 14:15
杉咲は、プロポーズされた翌日に姿を消してしまうという謎めいたタイトルロールを熱演。公開初日の8日には、戸田監督のティーチインが行われた同館での上映をお忍びで観賞し、「(観客の)手が挙がらなかったら、私が挙げて『ありがとう』と言いいたかったのですが、その気持ちをグッとこらえました。終わった後、パンフレットをたくさんの方が買われて監督のサインを求めて列をなしている光景に、言葉にできない幸福に包まれました」と感慨深げに話した。
戸田監督から送られた手紙で、出演を決意したことで知られる。この日はサプライズで若葉に手紙をしたため、「この作品で監督人生が終わってもいいと思っていましたが、映画を愛している姿を見てものづくりの楽しさを改めて感じました。まだまだ続けたい、また一緒に仕事をすることが目標になりました」と朗読。若葉は「うれしいです。根に持っていたので」と照れ笑いを浮かべた。
さらに、杉咲への手紙があることが明かされると、「無理無理無理無理」と思わず涙。戸田監督は、「もっと日本を代表する女優さんになると思いますので、いつかまた一緒に映画の旅をしてください」などと思いを語ったが、その中でオファーの手紙は字のきれいな知人に代筆してもらったことをカミングアウトすると、会場がざわついた。
杉咲も、「達筆な方だと思っていたのに、まさか…」と今度は爆笑。それでも、「監督の作品に対する熱意、関わる人を信じる姿勢に影響を受けたので、とてもうれしい」と声を絞り出した。
若葉に対しても、「これ以上ないくらい安心感を与えてくださる。ひょうひょうとしているようで、いつも緊張しているけれど、ちょっと触れただけで火傷しそうなくらいの熱を帯びた人。素晴らしい共演者です」と感謝。そして、「この作品は、簡単に願えるくらいすぐに生まれる作品ではないと自分では信じてやまない。素晴らしい制作陣、共演者と映画を作れたのは最高の経験。市子でいた時間を今でも愛しているので、舞台挨拶が終わってしますのが寂しいくらい。他者を分かることはできないけれど、それを受け入れることが人と関わる縁(よすが)だと思うので、これからも想像し続けたい」と熱く語った。
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