眞栄田郷敦、共演の池内博之に父・千葉真一さんを重ねる…「似ているなと思いました」
2023年12月9日 13:00
眞栄田郷敦が映画初主演を飾った半野喜弘監督の最新作「彼方の閃光」の公開記念舞台挨拶が12月8日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、眞栄田郷敦、池内博之、尚玄、伊藤正之、加藤雅也、半野監督が出席した。
眞栄田演じる主人公の光は、幼い頃に視力を失うが、手術によって視力が回復してからも色彩を感じられない20歳の青年。そんな彼が、戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真に惹かれ、長崎・沖縄の戦争の記憶をたどる旅に出るさまを描くロードムービーだ。本作が公開された12月8日といえば、1941年の同日に日本軍が真珠湾攻撃を行い、アメリカ軍、イギリス軍に宣戦布告を行った日でもある。そこで半野監督の呼びかけにより、戦争の犠牲者に向けて、登壇者たちによる30秒の黙とうを行われるひと幕もあった。
昨年10月に第35回東京国際映画祭で上映されたが、その時点では配給会社は決まっておらず、公開も未定だった。その時に主演の眞栄田が「今日をきっかけに何かが動き出せば」と呼びかけるほどに、その公開が熱望されていた。そんな背景を持つ本作ゆえに、眞栄田も「この映画が無事に公開され、こうやってたくさんの方に観ていただけることになり、すごくうれしいです」と感慨深い様子を見せた。
そして12月8日に、反戦のメッセージが込められた本作を上映することの意義を聞かれた半野監督は「平和というのが、当たり前のように僕らの手の上にあるんですが、それがいつこぼれ落ちてなくなってしまうのか。本当に分からないものなので。平和ということに対して、少しでも人が意識を向けられるようになればいいなと思って、この映画をつくり始めたような気もします」とその思いを語った。
半野監督によると、撮影前から「この企画が実現するか分からないし、公開できるかも分からない。そして撮影中に1日でもトラブルがあったらこの映画は実現しなかった」と語るほどに、綱渡りの状況で製作されたという。それでも公開までこぎつけることができたことに、「ここにいる全員、そしていないスタッフも含めてみんなが協力してくれた」と感謝の思いがあふれ出ている様子だった。
一方の眞栄田は、この作品のオファーを受けた時に「やらせてください」と即答したという。「監督から最初にこういう雰囲気の映画をつくりたいという白黒の映像をいただいたんですけど、その映像を観て、監督の感覚が面白いなと思って。まずはそこに惹かれました。そして脚本を読み終わった後に言葉にできない余韻があって。その余韻に浸りながら演じてみたいと思いました」。
眞栄田は本作関連のインタビューで、共演者の池内と、父親(故千葉真一さん)を重ね合わせていた、と語っていた。そのことについて「知っていた?」と尋ねられた池内が、「新聞で見ました」と返して会場は大笑い。そんな池内の姿に眞栄田がしみじみと「今日も、似ているなと思いましたね。雰囲気が」と語ると、それを聞いた池内は「自慢していいですか?」と笑顔をのぞかせていた。
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