綾野剛「全編裏声で歌っております」 主演作「カラオケ行こ!」でX JAPANの「紅」熱唱
2023年12月4日 20:34

変声期に悩む合唱部の男子中学生と、歌がうまくなりたいヤクザの交流を描いた和山やまの人気コミックを実写映画化した「カラオケ行こ!」の完成披露試写会が12月4日、都内で行われ、主演の綾野剛、オーディションで選ばれた新星・齋藤潤をはじめ、共演する芳根京子、北村一輝、やべきょうすけ、チャンス大城、八木美樹、後聖人、山下敦弘監督が登壇。カラオケボックスを模したステージ上で、作品の魅力をアピールした。
歌がうまくなりたいヤクザ・成田狂児を演じた綾野は、「難関な役だった」と振り返り、勝負曲であるX JAPANの「紅」については「これっぽちもお遊びがないほど、『紅』に向き合っている。楽曲からの役作りは初めてのこと。恐ろしいほどの情念をもって歌っております」と強い思い入れ。実際の歌唱シーンは「ほぼほぼ一発勝負。全編裏声で歌っております」と説明した。

齋藤が抜てきされた最終オーディションにも立ち会っており、「いろんな緊張や不安を抱えながら、覚えてきたセリフを演じる姿を見て、1つ1つに感動しました」。現場では「潤くんと試行錯誤しながら、壮大な楽曲に向き合った時間が、ふたりの絆をより強固にした」といい、「スクリーンを突き破るような、潤くんの『紅』の歌声を聞いてもらえれば」と新進俳優を後押しした。
さらに綾野は、「俳優人生の中でも、自分が青春と呼ばれる作品に初めて参加したんだなと体感した」と本作への思いを明かし、「温かく優しい、たおやかな映画が出来あがった。映画と音楽の親和性を表明した作品だと自負している」と確かな手応えを示していた。

一方、変声期に悩む合唱部部長・岡聡実を演じた齋藤は「撮影した1年前は、ちょうど僕も変声期でしたので、映画の中でも、リアルで等身大な聡実が映っている」とこちらも自信のコメント。綾野との共演を「剛さんが僕のことを、ひとりの俳優として信頼してくださった。僕もその期待に応えたいなという思いで、撮影現場に通っていた」と振り返り、最敬礼した。北村らヤクザを演じる俳優陣の第一印象は「怖かったです(笑)」。それでも「最初はビビっていましたが、カメラが回っていないところでは、優しく接してくださり、空気を和ませてくれた」と感謝していた。

合唱部副顧問役の芳根は、かつて初主演ドラマ「表参道高校合唱部!」で合唱部員を演じた経験があり、「また、合唱に関わる作品、しかもついに先生役を演じることになった。部員たちがかわいくて、撮影中はずっとメロメロ」としみじみ。片や、ヤクザの組長を演じる北村も「合唱部の皆さんもかわいいが、ヤクザの皆さんもかわいかったですね。『腰が痛い』『ひざが痛い』、そういう話題で盛り上がっていた(笑)」と、やべやチャンス大城に対し目を細めていた。
「カラオケ行こ!」は、2024年1月12日に全国公開。テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子が脚本を手がける。
●綾野剛/成田狂児
聡実に歌唱指導を依頼するヤクザ。組のカラオケ大会で最下位になることを回避するため、何が何でも歌を上達しなければならない。勝負曲はX JAPANの「紅」。
内気で真面目だが毒舌で、変声期に悩む強豪校の合唱部部長の中学生。突然ヤクザの狂児にカラオケに誘われ、歌の指導を頼まれる。現在、思春期ど真ん中。
聡実が部長を務める合唱部副顧問。
狂児を悩ませるカラオケ大会の主催者であり、絵心ゼロの刺青を彫る祭林組組長。
大会万年最下位脱出を企む“ハイエナの兄貴”。
声がカスカスな熱血ヤクザ。
毎年恒例のカラオケ大会を謳歌している。ビブラートの癖が強すぎる。
去年最下位だったため、組長によるひどい刺青の餌食となった“キティの兄貴”。
前職は幼稚園の先生とは思えないほど強面なヤクザ。
合唱部の優しい指導コーチ。
しっかり者で面倒見の良い副部長。
思春期の真っ只中で聡実と同じボーイソプラノ担当の後輩。
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