ジョン・シナ主演の新作「コヨーテVSアクメ」が撮影完了もお蔵入り
2023年11月15日 13:00
米ワーナー・ブラザースが、ジョン・シナ主演の実写CGアニメ映画「コヨーテVSアクメ(原題)」の公開を中止したことがわかった。
米ハリウッド・レポーターによれば、この判断は今年初めにワーナーのアニメーション部門トップにビル・ダマスキ(「カンフー・パンダ」「森のリトル・ギャング」)が就任し、作品のラインナップとクリエイティブ戦略を練り直すなかで決定されたようだ。
「コヨーテVSアクメ(原題)」は、ワーナーが製作するアニメシリーズ「ルーニー・テューンズ」の人気キャラクター、ワイリー・コヨーテを主人公に実写とCGアニメを融合して描く作品。アクメ社の製品によって何度となく被害に遭ってきたワイリー・コヨーテが弁護士を雇ってアクメ社を訴えるというストーリーで、DCスタジオ共同CEOのジェームズ・ガンがプロデュース、「ミュータント・タートルズ 影(シャドウズ)」のデイブ・グリーン監督がメガホンをとり、昨年に米ニューメキシコ州で撮影を終えていた。
「コヨーテVSアクメ(原題)」は2023年7月21日から米Maxで配信の予定だったが、今年に入っても予告編のリリースはなく、ワーナーは同作の代わりにグレタ・ガーウィグ監督「バービー」を7月21日に全米公開し爆発的ヒットを記録した。
ワーナーは昨年にもDC映画「バットガール(原題)」(レスリー・グレイス主演)を撮影終了後に公開中止にしている。アニメ映画に関しワーナーは今後、劇場公開向け作品の製作に注力し、26年以降は年に2作の公開を目指すという。