【本日放送】本木雅弘が10キロ減量で挑んだ感動秘話、滝藤賢一と初共演「友情 平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』」見どころ紹介
2023年11月11日 07:00
本木雅弘と滝藤賢一が初共演を果たすドラマスペシャル「友情 平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』」が、本日11月11日の午後9時~10時54分に、テレビ朝日系24局で放送される。本記事では、作品の概要やあらすじ、キャスト紹介、見どころを紹介する。
日本代表の雄姿に、日本中が熱狂した「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」。現在のラグビー界の礎を築いたと言われる、ラグビー界の伝説“ミスター・ラグビー”平尾誠二さんと、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。本作は、異なる分野で活躍する2人の知られざる友情物語をドラマ化した作品。
約10年ぶりに民放ドラマ出演を果たす本木が平尾誠二役、本木のラブコールを受けた滝藤が山中伸弥役として登場する。
2010年秋、ノーベル賞の発表時期が近づき、今年も京都大学iPS細胞研究所で研究を続ける教授・山中伸弥(滝藤賢一)のもとには取材依頼が殺到していた。そんな中、多忙な山中が、唯一引き受けたのが、高校時代から大ファンだった“ミスター・ラグビー”こと、神戸製鋼・コベルコスティーラーズのゼネラルマネージャー兼総監督で、日本ラグビー協会の理事・平尾誠二(本木雅弘)との対談だ。
憧れの人との初対面に緊張する山中の前に笑顔の平尾が現れる。対談が始まると、活躍の分野は異なるものの話は尽きず、2人は意気投合。これを機に、お互いの妻・平尾惠子(石田ゆり子)、山中知佳(吉瀬美智子)を交えた家族ぐるみの付き合いを続ける友人に。おおらかで交友関係の広い平尾が山中に友人を紹介するなど、40代半ばを過ぎてできた親友として、2人は絆を深めていく。
2012年、平尾は「ラグビーワールドカップ2019」日本大会の組織委員会の理事に就任する。東日本大震災からの復興途中にある岩手県釜石市で、復興支援活動を行う「スクラム釜石」の代表理事・石山次郎(山下真司)に会った平尾は、「2019年のワールドカップ日本大会を成功させたい」、そして「岩手県釜石市で1試合でもいいから行いたい…」と、並々ならぬ熱い思いを抱くことになった。
一方、山中もついにノーベル生理学・医学賞を受賞。医学界、スポーツ界と分野は違えど、社会的に大きな役割と責任を担うことになった親友2人は、多忙な日々を送る中でも、着実に友情を育んでいた。“こんな時間がいつまでも続くといいのに”と、心の中で願いながら――。
2015年9月、平尾は山中や共通の友人たちと食事を楽しんでいた。終始、旺盛な食欲を見せていた平尾だが、翌朝、惠子に「実は昨日、血を吐いてしもうて」とさらりと告白する。慌てた惠子は平尾とともに病院へ。検査後、佐川副院長(賀来千香子)は、惠子だけを呼び出し、平尾はがんに侵されており、今の状態では手の施しようがないと告げる。突然の出来事にがく然とする惠子だが、本人には余命宣告しないでほしいと懇願する。その後、平静を装う惠子とともに、病状の説明を受けた平尾は、驚きながらも「なってしまったもんはしゃあない」と、脅威の精神力で受け止め、病と闘う覚悟をする。
惠子から連絡を受けて病院に駆けつけた山中は、佐川の説明を聞き、その深刻さに激しく動揺する。しかし、そんな素振りを見せず、新薬や治療法を探しながら平尾に伴走する決意を固めて……。
そんな中、惠子は娘・大塚早紀(佐久間由衣)に、「パパの前では絶対に泣かないで」と懇願する。ショックを受けながらもそれを受け入れ、明るく振る舞う早紀。また、アメリカに留学中の息子・平尾昂大(坂東龍汰)も、父に会いたい一心で一時帰国することに。一方、母を気遣う平尾の意志を尊重した惠子は、義母・平尾信子(倍賞美津子)には病気のことを知らせない、という選択をする。
誰よりも信頼する山中とともに、佐久間や医師・井岡(濱田岳)らの協力を得て、新薬の治験や免疫療法など、効果のありそうな治療に挑む平尾。日に日に体力が衰えて行く中でも、決して弱音を吐かず、前向きに闘病を続けるのだが……。
本木は、平尾さんと交流のあったラグビー選手に生前の平尾さんのクセや佇まいについて取材、病と闘う様をリアルに表現するため“10キロの減量”をするなど、渾身の役作りで本作に挑んでいる。
「自分はフィルターになるだけ、その先に本物の平尾さんを想像してほしい」とストイックに平尾さんに近づいていった本木の姿には、山中教授を演じた滝藤をはじめ、共演者陣も口を揃えて「平尾誠二さんそのもの」「平尾さんが憑依したかのよう」と感銘を受けたようだ。
本作ではそんな本木が演じる平尾誠二さんの壮絶な闘病生活が描かれるが、それ以上に胸に迫るのは平尾さんと山中教授の信頼関係と深い絆、そしてそんな2人とともに病と向き合い続けた家族の愛だ。生涯をラグビーに捧げ、「2019年のラグビーワールドカップを1試合でもいいから岩手県釜石市で開催したい」と大きな夢を負い続けた強い信念、そして、明るくおおらかな人柄で多くの人々に愛された“ミスター・ラグビー”の生き様も力強く描き出す。
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