稲垣吾郎「おめでとうを伝えたかった」 主演作「正欲」が東京国際映画祭“2冠”に歓喜
2023年11月11日 13:05
第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を映画化した「正欲」の公開記念舞台挨拶が11月11日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督(「あゝ、荒野」「前科者」)が登壇した。
家庭環境、性的指向、容姿など、さまざまな“選べない”背景を持つ人々の人生が、ある事件をきっかけに交差する。脚本は「あゝ、荒野」の港岳彦。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞した。
同映画祭のクロージングセレモニーに出席できなかった稲垣は、この日、岸監督に花束をプレゼント。「自分のこと以上にうれしかったですね。早くおめでとうを伝えたかった」と歓喜の声をあげた。
一方、岸監督は「(審査委員長の)ヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、世界各国の映画に造詣が深い方々が審査してくださった。この作品は、世界にも通じるんじゃないかという感触がある」と強い手応え。現在、アジア各国でのプロモーションに奔走しており「難しいテーマだが、描きたいのは『生きるための力』というシンプルなもの。映画を見終わった後の優しい時間も大切にしたい」と作品の広がりに期待を寄せた。
この言葉を受けて、稲垣は「今日ここに集まってくださった、そしてここには来られなかった役者の皆さんの演技がすばらしい。ひとりひとりが、大変な覚悟で臨んだはず」と共演陣に敬意を示し、「誰かを愛しつながること、自分を愛することの大切さを肯定してくれる美しい映画」だと改めてアピールした。
新垣と磯村は、作中で偽装結婚をしているという設定。新垣は「手を取り合って、その先の未来を一緒に乗り越えていくという意味では、なんら変わりがなく、ふたりの形は不自然ではないと思っています」と理解を示す。磯村も「家族とか家庭って、いろんな形があると思うので、なんら違和感はないし、こうした関係性は、今の時代だからこそあるべきもの。温かく愛おしい時間で、無理せず寄り添えた」とうなずいた。
横浜に暮らす検事で、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる。
広島のショッピングモールで寝具販売の契約社員として働きながら、実家で代わり映えのない日々を過ごす。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望んでいる。
夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する。
大学のダンスサークルに所属する。準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。
自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する、大也と同じ大学に通う八重子。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した。
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